星に関係した石塔があります。
・二十三夜塔
・庚申塔
など
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甲田
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福島県で、二十三夜塔で町興しをした話を見つけました。
「二十三夜信仰から紐解く地方創生」
福島県の会津地方の豪雪地・只見町の駅近くの「滝神社」に「二十三夜塔」があるとのこと。
「滝神社」は、享保18年(1733年)7月6日に上ノ原(今の只見駅付近)で、大洪水による犠牲者を慰霊し、水神を修めるために建てられたといいます。
また埼玉県さいたま市には「二十三夜」という地名があるといいます。この地名は、この地で行われた「二十三夜講」に由来したものといいます。北条氏と足利氏が争ったとき、この辺りから多くの農民が兵士として徴用され、彼らの身を案じたその家族達が集まって、武運長久・安心立命を祈ったものが「月待講」として行事化されたものといわれます。
講は7月1日の夜6時から行われ、勢至菩薩を祀り、観音経を唱えました。かつては祈願堂があり、そこで講がもたれたものの、天保3年(1832年)に老朽化のため廃堂となり、代わりに立てた石塔が『二十三夜供養塔』だといいます。
記事には町興しの実際の説明は少ないですが、日本各地の「二十三夜塔」や講の情報が多く載っていて興味深いです。
時代と共に宇宙に対する認識がどうなっていったのでしょうね。
客星が不吉の象徴であったり陰陽師が関わっていた時代から渋川春海が暦を計算したり蘭学が盛んになった時代まで日本人の宇宙観の一部を反映していそうですね。
天文民俗や天文学史が行政の手を借りて着目をされることはとてもうれしい限りですが、予算がなくなると情報発信もなくなってしまうのが寂しいところです。