これは、学者である私が、「あの時」を日記に描いた物である。
何万もの命を葬った「あの時」を実際に眼で見た私は、もう忘れる事などできない。
だから「あの時」の惨事を、私は伝えなければならない。
「{あの時}を...どうか、忘れないでおくれ・・・」この銅像に、願いを込めてそう言った。
20XX年、コテハン達が繰り広げる戦禍が、今幕を開けようとしていた。
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あらすじ...安いぞに降りかかる災難と、襲い来る魔物の軍勢。
世の秩序を守るべく、手始めにこの荒くれ者共を始末しようとした。
乱世がピークに達した時期。剣を手に取れ。
コテハン戦国時代の復刻か。いや、悪夢の再来か。
ふぅ、全く困ったもんだぜ。
最近、噂によればコテハン戦国時代が復活しようとしてるんだって?
魔王とかいるのかなー?
・・・コテハン云々時代って何?
すると次の日、俺は長から「国を回って来い」と勅命された。
マップを頼りに、全国を巡る。
恐らく、調査か何かだろうが。
俺の長旅は、思えばここからだった。
そういえば小さい頃、国々が覇権を巡り争うという物語の「コテハン戦国大戦記」という本を読んだことがある。
俺も第2の安いぞになるんだろうかーーーー
そんな淡い期待に胸を膨らませる矢先。
ハイセ「ヘヘヘヘーーイ?そこのにいちゃん?」
早速かぁー。
支援
いや、こいつが敵ではないという可能性も...
ハイセ「そこのにいちゃん!この先通りたきゃ金払え!」
面倒だ。俺はあんましここで戦いたくない。
雷帝「これでいいか?」
もしものために靴に隠してある500$・・・こいつはバレたくない、雀の涙だが65$を渡した。
ハイセ「こんなんじゃ足りねーよ!もっと寄越せやぁ!」
雷帝「例えば?」
ハイセ「俺は常識に囚われんからな!全財産でいいぞ!」
なんだこいつは...
雷帝「...なぁ、邪魔だから通してくれないか?」
ハイセ「だから通りたきゃ金払えっつってんだろが!」
面倒極まりない輩だ。だがこんな事柄も別に珍しい訳ではない。
非常に苦痛で面倒だ。
ハイセ「金払わないんなら...」
ハイセ「こうだ!」
ポケットから見える刃の先端。今戦闘装備だからなんとかなりそうか?
ハイセ「行くぞ不届き者!」
不届き者はどっちだ!
ハイセ「ハァン」
ヒラリ
ハイセ「フゥン」
ヒラリ
刃を振るうが全く当たらない。
ハイセ「はぁはぁ、俺の刃が当たらないとは・・・」
そりゃそうだ。そんな常識破りな刃の振るい方があるか。
円を描きながら刃を振るうたぁどういうつもりだ。
ハイセ「おりゃ!」
今度は水流の勢いに任せてナイフを連射してきた。
ふふん、水は電気を通すというのを知らないのか?
水に電気を通し、ナイフの金属に電気を通し、それで水流もろとも電流を流す。これでいい。
雷帝「お前はここで終わりだがな!」
どこだかの漫画やらゲームやらの敵のセリフをといっぱしのドヤ顔を決め、電流を流した。
が...
バチンッ
ハイセ「残念!俺の水は電気は通さねぇんだよ!」
ははぁ。純粋な水と言うわけか。
...それより、俺の最高のドヤ顔を返してくれや。
台無しだ。だが次こそ...
なんだこのピーマンと寿司の広告っぽいのは
純粋な水と分かれば話が早い。
俺はある作戦に出た。
雷帝「お前はここで終わりだがな!お前はここで終わりだがな!お前はここで終わりだがな!お前はここで終わりだがな!」
喉が痛い。
ハイセ「ヒャハハ!学習能力が無いんだなオマエ!」
バカめ、見てろ。
バチンッ
ハイセ「なっ...!?」
電気が水を通した!
砂でも混ぜたか
支援
ナイフの金属と水の摩擦により雷の塊と化した水流。
と、それをモロに喰らうハイセ。
ハイセ「ぐはぁっ..」
お前はどうやら慢心しすぎたようだな。
雷帝「終わっちまったようだな」
ハイセ「...」
ハイセ「俺の水流に電気を通す...お前が初めてだよ」
ハイセ「なぁ、どうしてなんだ?教えてくれよ」
よくぞ聞いてくれた!
簡単に説明するとこうだ。
電気を通すと、水が電気を弾く。その弾いた衝撃で水の物質を変えたのだ。
物質が変わり、不純物となった水は電気を容易く受け入れてしまう。
そこで大量の電気を流せば、雷の塊の出来上がりだ。
ハイセ「まるで常識破りだな...お前」
ハイセ「俺より常識破り..すげぇよお前」
雷帝「じゃ、この先は行かせてもらう。殺さないでやるからさっさと病院にでも行きな」
ハイセ「感動だよ...俺」
雷帝のマントを尻目に横たわるハイセ。とそこを通りかかったアリ。
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ハイセ「こういうのを、for the first timeって言うのか」
ハイセ「勉強になったわ」
ある程度行くと、山場に出た。
初っ端から険しい山場に俺は足取りに難儀する。
と、そこに険しいオッサンの声が。
ことわざにおっさんの一声を追加するべきである。
意味は、苦難に追い討ちをかけるという意味で。
振り向けばおっさん。
前は...
絶壁だ。もうどうしようもない。
おっさんに助けてもらうか。
雷帝「あのー、すみま...
そのときだった。我が眼を疑った。
???「スペシューブ光線!」
十字の腕から放たれる破壊の一撃。
ドォォォォォン
破壊の残光は、絶壁を跡形も無く粉砕した。
???「俺の名はpt好き 人呼んで仮面ライダー7 !」
仮面のおっさんだ。
PT好き「俺は正義の味方だ!絶壁が崩れて道が進めるようになっただろう?ハッハッハ!」
pt好き「さぁ行け正義の味方よ!」
pt好き「君の事は私はよーく知っている。立ち入り禁止区外のメンバーなんだろ?」
雷帝「なぜそれを?」
Pt「何故ってそりゃ...」
pt「私がメンバーの一人だからだ」
pt好き「驚いたか?驚くだろうな。お前がここにいて、俺がここにいて、お前が今こうやって驚いているのも全ては計画通りなんだよ」
開いたが口が開かない。
驚きのあまり足を踏み外しそうだ。
これかと
おっさんから衝撃の言葉が放たれる。
俺はただ山場の上で立ち尽くすだけだった。
いや、もういい。こいつのことは忘れよう。
前を見れば砕けた岩が見事に道を作ってくれている。おっさんマジサンキューな。
雷帝「ありがとう...ございました」
おっさんの高らかな笑い声をよそにそそくさと山場を去った。