これは、学者である私が、「あの時」を日記に描いた物である。
何万もの命を葬った「あの時」を実際に眼で見た私は、もう忘れる事などできない。
だから「あの時」の惨事を、私は伝えなければならない。
「{あの時}を...どうか、忘れないでおくれ・・・」この銅像に、願いを込めてそう言った。
20XX年、コテハン達が繰り広げる戦禍が、今幕を開けようとしていた。
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あらすじ...安いぞに降りかかる災難と、襲い来る魔物の軍勢。
世の秩序を守るべく、手始めにこの荒くれ者共を始末しようとした。
乱世がピークに達した時期。剣を手に取れ。
コテハン戦国時代の復刻か。いや、悪夢の再来か。
サインで草
支援
進んでいく内に、洞窟の入り口を見つけた。
いや...
「入って、どうぞ」
誰かの声だ。野太く、いかにも厳ついガタイの良さそうなおっさんが待ち構えていそうだ。
ここは人目がつきにくく、故に犯罪をするのにも適している場所だ。念の為携帯ナイフをすぐ出せるようにポーチにしまっておいた。
入ってみると...何かがおかしい。
硫黄の臭いがする。
何故だ?
その硫黄の臭いの謎はすぐ解けた。
マグマだ。マグマが洞窟を這っている。
ということは、ここは火山なんだろう。
ゆらめく大気の中から出てきたのは...厳つくてゴツくていかにも強そうな、普通のおっさんとはとても思えない人物だった。
ぬこザル「わしの名はぬこざる。お主は?」
ぬこザルというのか。外見には似合わないポップな名前だ。
雷帝、と名乗った。
ぬこザル「ほぉ,雷帝くんというのか」
ぬこザル「しばし待たれよ」
彼は洞窟の奥に隠れていった。一体何をしているんだ?
ぬこザル「待たせたな」
ぬこザル「中へ入ってくれ」
大きな扉だ。彼はあの奥に住んでいるのか?
オレンジ色の灯り,居住はできるぐらいの広さ...の部屋(と言えるのかどうか分からない)だ。
ぬこザル「まぁ座って座って。君には話したいことが山ほどあるんだ」
初対面なのに話すことが山ほどあるのか?変な奴だな。
ぬこザル「アイスティーでよければ、飲んでくれ」トン
テーブルと同じ機能を果たすであろう物体・・・の上に、アイスティーが2つ置かれた。
俺は警戒した。何か変な薬なんて入ってないだろうな?
俺の疑心暗鬼は一瞬にして見抜かれた。
ぬこザル「別に変な毒なんかは入ってないぞ。それに、こんな熱い洞窟の中で水分取らなくて大丈夫か?」
彼は問題が無い事を証明するかのようにアイスティーを飲んだ。
ぬこザル「ふぅ~、やはり熱いところではこの飲み物に限る」
俺は勢いに流されてアイスティーに口をつけた。
...美味い。
ぬこザル「どうだ、体が冷えるだろ?」
ん?
言われてみれば、ここは火山だと言うのに全然暑くない。
これは一体?
ぬこザル「アイスティーを作る際に、氷結晶を液状化したものを一緒に入れると熱さを凌げるクーラードリンクになるんだ」
へぇ。どうでもいいようで地味に役に立つ情報をありがとう。
ぬこザル「さて、いきなりだがここから本題に入る」
さっきの「山ほどある話したいこと」か。
どんな話なのだろうか。
ぬこザル「まず、わしは嘗て大魔王として破壊の限りを尽くしていた」
話が唐突すぎるわ!
ぬこザル「次に、わしはハイラルの勇者によって滅び、封印された」
ハイラルという地方があるのかな?
ぬこザル「わしは封印されている間思っていたんだよ、また大魔王としてその名を轟かせたいと」
また暴れる気か?やめておけ
ぬこザル「もちろん暴れまわる気は一切無い。わしはただ全うな大魔王でありたいだけなんだ」
大魔王に全うもクソも無いだろ
ぬこザル「そして、立派な王国を築き上げたい」
ぬこザル「生まれながらして手に入れた魔王としての才能...決して無駄にはしたくない」
ぬこザル「恥を捨てて願いを申す...どうか、トライフォースを手に入れてはくれないだろうか」
いきなり何を言いだすんだこいつは...
ぬこザル「勿論、タダでとは言わん。私にトライフォースを授けたその暁には、お前の願いを叶えよう」
トライフォースってあれか。あの三角の紋章。あれ確か願いを叶えてくれるんだっけか?
うーん、でもどうやって手に入れればいいのかが分からない。
ぬこザル「これを使ってくれ」
手渡されたのは、トライフォースそのもの。なんだ。持ってるじゃんか
ぬこザル「あるにはあるんだが、問題はそのトライフォース、光が無くて力が叶えられない」
ようはこのトライフォースを光で満たしてくれと。
ぬこザル「そういうことなんだ...頼む!」
...
光をどうやって集めるかなんて知ったことではないが、まぁいいだろう。
持っているだけで実力の指標になる。
雷霆「あぁ、分かったよ」
ぬこザル「ありがとう...では私の希望を君に預けるとしよう」
透明になって衰弱しきったトライフォースを手に入れた。
支援
今さら感あるけど12の少女って設定追加していい?
いや、できなきゃいいんだけど
てか、僕出てきてないよねまだ確か
12の少女?
12歳ってこと?
いえすいえす
ま、会ったばかりの赤の他人の願いを叶える為に苦労するなんてありえない話だし、こいつは俺がうまく使ってやるとしよう。
全く、アイスティーの1つで願いを適えようだなんて...現実はそう甘くないぜベイビー
...うどんでも食いてぇ
???「いましたぜ兄貴!」
???「こいつが例の...では実行にとりかかろう」
雷霆「ん?」
ヴウウウウウウウウウウウウウウン
にゃおたん「覚悟しな!」
デッドゾーン「ジャジャーン!俺☆ベクター」
雷霆「うわっ...なんだこいつら」
黒いフードを纏い、かの黒蝕竜を彷彿させる、不吉な男性2人。
ウワサに過ぎないが、とある組織の幹部だとも言われている。
雷霆「勇者様に突っかかるたぁいい度胸じゃねぇか!?おい!?」
俺は挑発に出るが、全く動じない2人。幹部、強し。
僕も9歳の男女二人組って設定で
あいよ
どっちが男?
画鋲の方
にゃおたん「おらっ!こいつでおとなしくしな!」
雷霆「うわっ!?」
気づけば、縄で縛られた全身。もう動けはしない。俺は静かに覚悟した。
にゃおたん「予防のオマケもつけとくぜ!」プスッ
注射針が刺されて、それから記憶は無い。
バタン
デッドゾーン「よくやった。あとはコイツを車に運ぶだけだな」
ド”ン”!!(迫真)
キキキキキッ....
にゃおたん「...兄貴、安いぞはいいんですか?奴は明日研究所に居てもおかしくないような危機因子なんですよ?」
デッドゾーン「まぁ、それはそれで」ボソッ
にゃおたん「今何か言いました?」
デッドゾーン「い、言ってねぇよ!そ、それより試作品の結果が楽しみだなー」
にゃおたん「(好きなんだろうな、きっと)」
試演
にゃおたん「着きましたぜ、兄貴」
デッドゾーン「ククク...では始めようじゃないか」
デッドゾーン「よからぬことを!」
不敵な笑みが、雰囲気を歪ませる。
と、その時、シャッターが開いた。
デッドゾーン「さぁおいで!我が闇の軍勢の新鋭、ゴアマガラ!」
「シャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
https://www.youtube.com/watch?v=BOY6ZDdK224(戦闘曲)
解き放たれた、災厄。
俺が目を覚ますとそこは、ウィルスに包まれた研究所だった。
雷霆「ん,,,ん?」
デッドゾーン「ハッハッハァ!お目覚めかい?」
!?
災厄は、八つ裂きにしてくれると、こちらを見つめている。
雷霆「これは...どういうことだ!」
デッドゾーン「ククク,,,見ず知らずの連中にこんな事されるとは思うまい」
雷霆「俺が一体何をしたって言うんだ!」
デッドゾーン「聞きたいことは山ほどある...同情はしよう」
デッドゾーン「だが!お前の寝言を聞いてやるほど俺は暇でもなければお前の質問の回答者でもない!」
にゃおたん「...アンロック」
雷霆「おぉぉ!?ヒモがほどけた!?」
デッドゾーン「では,,,始めようじゃないか」
デッドゾーン「よからぬことを!」
ガシャン
ガシャンガシャンガシャン
巨大な柵は、無常にも俺の逃げ場を塞いだ。
八方塞がり、か。
ゴアマガラ「ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”!」
そうか...なんとなくだが、分かったぞ
ゴアマガラ「ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”!!!」ドスン
雷霆「ふん!」
俺はこいつ(試作品)の...
ゴアマガラ「ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”!!」ドスン
ゴアマガラ「ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア””ア”ア”ア”!!!」
テストプレイを強いられているということか
一方、俺はバケモノが巣食う「レスリング・オブ・ケイブ」に来ていた。
通りすがりのオッサン曰く「歴戦の強者が戦う為に来る場所」だとよ。
俺は興味本位で、ホイホイ立ち寄ってしまったが...
ぬるいぞ「弛んどるなぁ」
ヨシフ「な...なんだこいつ、強い・・・!」
安いぞ「下の根も乾かぬうちにこれか」
安いぞ「ラリホー?そんなんじゃ甘いよ」
安いぞ「もっと楽しませてくれよ」ドゴォ
ヨシフ「」グッタリ
勢いに任せて剣を振り下ろした。ドゴォ、という痛快な音が、頭蓋骨を砕いた。
ヨシフ「く、ここは一時撤退だ!」
しぶとい奴め。次に変なことしでかすようだったらその頭蓋骨でバラバラにしてやる。
ヨシフ「アディオス!」
安いぞ「あー...暇だ。667みたいな奴はいないのかよ?」
???「おい、あれ見てみろよ」
安いぞ「ん?」
どこからか声が聞こえた。
???「おい、なんだよあれ、武器持ってこっち見てるぞ!」
俺のこと言ってるのか?
???「あれどうするよ」
???「やっちゃおうぜ」
???「やっちゃいましょうよ!」
???「その為の右手?あとそのための拳?」
???「金!暴力!REX!金!暴力!NEX!...って感じで」
ほー...勇者の血筋のこの俺を倒そうと...無茶な話だ
???「おい!そこのお前!」
ころすぞ「うん?」
???「俺たちにここで殺されてくれ」
ゆるさないぞ「は?」
???「俺たちはKBSトリオ!ロンダルキア1のヤンキーだ」
???「俺はキリキザン 世間での名はK、割り箸を割ることでならギネスにも出れる」
???「俺はリュカオン 世間での名はB 雷のハンマーを扱える」
???「そしてKBSのリーダーであるこの俺サグメ 世間での名はS 闇の眷属である動物を使役する」
安いぞ「(こいつら勝手に自己紹介なんてして情報漏らしてバカなんじゃないのか?)」
安いぞ「おう、そろそろ始めろよ あくしろよ」
KBS「金!暴力!X!」
KBSトリオが襲い掛かってきた!
キリキザン「ところで、俺の箸の割り捌きを見てくれ」パキッ
キリキザンはいきなり、割り箸を取り出して二つに割った。
キリキザン「こいつをどう思う?」
うつくしいぞ「凄く...美しいです」
黄金比とも呼べるこの精巧な割り方。才能を遥かに凌駕した、神にも匹敵する美しさ。光り輝くそれはダビデ像の比ではない。
素晴らしい。これを見るために生きているようなものだと言ってもいい。
リュカオン「うおお、お、お美しい...」
仲間まで心を奪われてやがる...
そうだ、俺たちは今、彼の割った箸に感動している。
俺たちは今、心を同じにして感涙している仲間なんだ。
あぁ、美しいってなんて素晴らしいんだろう!
アーナキソ
サグメ「おい!」
ヌッ!
サグメ「この俺を差し置いて何茶番なんてやってやがる!」
サグメ「アブソル、あの箸ごと消し炭にしろ!」
えっそれは...
リュカオン「兄貴!流石にそれは...」
ヘルガー「ルドマン!」
ヘルガーの炎で、美しい箸が消し炭と...おぉっ!?
キリキザン「...」
サグメ「邪魔をするなら...死んで貰っても構わない」
サグメ「美しいが足枷になるなら俺は構わず消す!覚えておけ」
サグメ「ヘルガー、もう一度火炎放射だ」
ヘルガー「ルドマン!」
今度こそ、ヘルガーの炎で箸は灰と化した...
空気が、一気に凍りついた。
キリキザン「オォン!(断末魔)」
黄金の箸を生み出した彼の死を、誰しもが悲しんだ...訳でもないようだ。
リュカオン「あ、そういやコイツ処理するんでしたよね?忘れてました、すみません!」
サグメ「チッ...始末するんだよ。あくしろよ」
サグメ「やれ!ヘルガー!大文字!」
ヘルガー「チカレタ...」
サグメ「今何か言ったか?」
ヘルガー「ルドマン!」ゴォー