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【SSなのか小説なのか】DearlyDearlyRejection-筐体上の魔術師-【完結】 / 9

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てんびん@the Bisection 2016/04/29 (金) 18:52:58

―島沢が言うにMMDDRは開発側が仕掛けた実験だったらしい。

一部地域で意図的に発生させた流行であり、それが果たして製作コストにどれだけの影響を与えるかを測っていた事が実際の所だ。

「は?急に出てきて何なのコイツ?」
「意味がわっかんねえんですけど!ずぇってえ許せねえ!」
「おいおい今の説明でピンと来ねえのかよ…こちとら早く帰ってチャンネエとニャンニャンしてえんだ!」

「島沢さん?気にせず話を進めてちょうだい」
「お、チャンネエがいるじゃねえか!」

出場者やギャラリーが島沢を囲む中、やや外れた位置から姿勢鈴が眺めていた。
出場者中では年長者となる彼女が状況を察し、話の進行に努めようとする。
『チャンネエ』呼ばわりは少し癇に触れたが、姿勢が白石に目配せをすると呆然としていた彼も一応は我に返る。

 「島沢君・・・だね、主催者の白石という者です。君が知っていることを全部教えてもらえるかな?事態を収めたいんだ(キリ」

「そうだった。いや悪かったよ、まさか県外プレイヤーを招くほどここが巨大化するとは思わなかったんだよ俺は!だからなんとか間に合うように来ようと思ったんだけどやっぱりこいつら前日に来ちゃうわけだわ!」

「つまり管理者へ事前に伝えるべきことがあったという事なんだね?」

「まあそう固くなるなよ、要は俺を含めてお前ら上手くなりすぎちゃったわけよ。例えばそこの白いチャンネエとか、そこの…あの、ソイツとか」

「それで」

「そうなると製作側はBPMの速い曲や高難度の譜面を作って対応していく事になる。でもそりゃもうイタチごっこだ、だったらそっちで勝手に難易度を上げてもらえばいいわけだ?」

「・・・」

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