リンカ
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2016/03/13 (日) 07:55:12
「お、おい....この人ってナナカマド博士だよな....?何でここに....」
ジュンは焦りながら、ヒカリにぼそぼそと話しかける。
「うぉっほん!」
ナナカマド博士は、老体でありながら凄い威厳を持っていた。
「....君たち、ポケモンを持たず草むらを歩こうとしたのかね?」
博士の問いに、二人は少し黙り込んだが、縦に首を振った。
「あたし達、テレビで博士のインタビューを観て....あたし達もポケモンが欲しいなって。それで.....」
ヒカリの弁解に、
博士は「うーむ」と考え込んだ。
「この子達はポケモンが欲しくてこんな事を....」
「博士ッ!もうこんな無茶絶対しないから!ポケモンを下さいッ!」
ジュンのその深いお辞儀には、ポケモンに対する想いがこもっていた。
「......わかった。ポケモンをお前達にやろう!」
博士はそう言うと、カバンを地に置いた。
「ほ、ホントかよー!?俺今嬉しくって変な感じだぜ....」
ジュンはかなり興奮しているようだ。
「博士、あたしもすごく嬉しいです」
ヒカリも、ジュンほどではないが嬉しさを表に出していた。
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