雑火屋
Colt_M1877
2016/09/19 (月) 00:51:15
ただ、やはり反応がないと退屈というか、あまり興奮しないのだ。「触ってみたい」という衝動と「いくら幽霊でもそんなことをしちゃ駄目だ」という自制心の葛藤に、悩まされながら路上を進んでいたところ、来るはずのない視線が見えた。
髪はボサボサで、服のセンスも意味不明な少し痩せた男が、明らかにこちらを見ている。その目は死んでいて、まるで目に映る全てに「死ね!」と言っているかのような感じだ。
不思議に思い睨んでいると、その男は周囲を見渡した後、俺に向かって言った。
「何やってんだ?そんなところで。トンネルは反対方向の筈だが……さてはリジェクテッドか。まあいいや、来い」
通報 ...