雑火屋
Colt_M1877
2016/09/17 (土) 22:16:13
目が覚めたら、教室が燃えていた。
教室の原型を残さず広がる火の海の中、何故か無事な俺の机周辺。
人はいない。恐らく避難したのだろう。誰も俺を起こしてくれなかったのだろうか。俺ってそんな憐れな人間だったっけ?平常心を維持しつつ考えるが、息は苦しいし滅茶苦茶熱いし、普通に死にそうだしでとてもパニクらずにはいられない。耐えられぬ熱さに耐えながらも、俺は校舎から出る事にした。
廊下に出る。
既にズボンは軽く焦げている。息が苦しい。呼吸の方も既に現界なので、走って急いで外に出る。だが、さすがにガラクタが散乱し至る所が燃えている場所で走るのは失策だったか、何かに引っかかって転んでしまった。急いで立て直す。何が引っかかったのかと後ろを一瞬見てみる。
炎が霞んで細かいところはよく見えなかったが、それは確かに人間の死体だった。
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