書く場所がここで適切か分かりませんが、げんきオールの考察についての指摘です。
記事中考察・試算の前提となる『「元気が固定の睡眠中」のげんきは全ての場合で100%であるとして考える。』という部分には、げんきの『睡眠計測開始から5回目までは睡眠計測の影響を受けない。』という仕様を考慮していないように見受けられます。
5回だけといえども省略できる回数ではなく、極端な例を挙げるとLv1ウソハチはお手伝い1回6300秒=1.75時間であるため、げんき0~20の状態で就寝すると、5回のお手伝いに8.75時間かかります。8.5時間睡眠の間にげんき100でお手伝いするタイミングはありません。
げんきエールを受け、げんき21~40の範囲で就寝した場合には、1.75時間×0.71倍×5回=6.21時間で、2.28時間くらいはげんき100でお手伝いできるようになります。
就寝時点でげんきがどの範囲に属しているかによって、睡眠中のおてつだい効率が大きく変わるのです。
このげんきの仕様を踏まえ、げんきオール記事内の試算に手を加えると恐らく以下のようになります。
お手伝い時間は実用的・現実的な値として2400秒=40分と仮定します。
元記事試算では10分1エナジーとしているため、お手伝い5回分の5×40÷10=20を増減の基準とします。
元試算の数式に関してはげんきオール記事内を参照お願いします。
A:1日を通して一切げんきを回復せずにお手伝いをする場合
元試算:1/0.45×71 + 1/0.52×20+1/0.62×20+1/0.71×20+1×13=269.67
変更後:1/0.45×(71-20) + 1/0.52×20+1/0.62×20+1/0.71×20+1×13+20=245.22
B:朝1回だけげんきオールLv6による回復を受ける
元試算:1/0.45×89 + 1/0.52×20+1/0.62×20+1/0.71×15=289.62
変更後:1/0.45×(89-20×0.71) + 1/0.52×20+1/0.62×20+1/0.71×15+20=278.07
C:朝2回立て続けにげんきオールLv6による回復を受ける
元試算:1/0.45×107 + 1/0.52×20+1/0.62×17=303.66
変更後:1/0.45×(107-20×0.62) + 1/0.52×20+1/0.62×17+20=296.10
げんきエールを1回受けた時のエナジー変化量(A→Bの変化量)
元試算:+7.34%
変更後:+13.39%
げんきエールを2回受けた時のエナジー変化量(A→Cの変化量)
元試算:+12.60%
変更後:+20.07%
つまり1日平均2回げんきオールが発動する場合、5人全員のお手伝い回数が1.2倍になり、げんきオール持ちを差っ引いても他の4人で4×1.2=4.8人分の働きができるようになります。
これは例えば「ヒーラー1+きのみS持ち好物きのみとくい4人編成」が、ヒーラー自身のきのみまで加味すると「きのみS持ち好物きのみとくい5人編成」にギリ勝てないとはいえ肉薄するようになる数値です。
この編成の場合はげんきオールS持ちポケモンは、少なくともきのみS無し好物きのみとくいより採用価値が高いです。
ただしこれはお手伝い時間を2400秒と仮定した場合の話であり、お手伝い時間が短ければ短いほど、睡眠中のお手伝い回数に関してのげんき影響度は小さくなります。
また、いつ育完全放置等のテクニックは考慮していません。
結論部分だけ改めて触れると、元考察とは異なり、げんきオールS持ちポケモンは(他4人がベストメンバーの場合)「きのみS無し好物きのみとくいのポケモンよりも優先されうる。」と言うことができます。
現時点での記事内の記述は実際よりげんきオールを過小に評価している(正確にはヒーラー無し状態を過大評価している)と思われるため、修正が必要ではないかと考えます。
その通りです。自分としても「評価した方が良いだろうな」とは思っていましたが面倒くさくてやっていませんでした。
具体的な計算ありがとうございます。
この影響を加味した考察を省いていた理由は仰る通り『ポケモンの種類によって異なる』が大きいです。
ゲンガーやバクフーンなどのおてつだいスピードが速いポケモンと、トドゼルガやハガネールなどのおてつだいスピードが遅いポケモンで結果は変わってくるので、結論を条件ごとに場合分けする必要があってややこしくなってしまいます。
「ウノハナ雪原ならきのみSトドゼルガよりも優先されうる」みたいなこともあり得るかもしれませんし、考察を新たに追加/編集する価値はあると思います。
よろしくお願いします。