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倉下:僕はずっと読者に押し付けない方がいいとずっと思いながらこの手の活動してきましたけど。やっぱり何も押し付けないと、起点になるものが何もないなということに最近気がついたんで。
力を蓄えた読者は、俺が与えた構造なんて簡単に壊していくだろうという信頼感を持った方がもっといいんだろうなというふうには、ちょっと最近思ってます。
Tak.:あーでもそうですよね。読者に対する信頼感ってのはそういうことですよね。
作家という存在であることの覚悟みたいなものを感じました。
やっぱり、あまりに「良き先生像」のようなものを目指し過ぎても駄目なところもあるんだろうなと思いました。会って話す存在と本の著者とはまたあるべき姿が違うような気がします。
「傷ついた人の心に寄り添うための本」ならまた話は違ってくるでしょうが、普通の硬度(?)の読者が相手ならむしろ「かかってこいや」くらいの強さでもいいくらいなのかもと思ったりなんだり。自分がやるとなったら難しいですが…。
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