執筆目的 趣味で執筆
批評依頼 甘口(長所指摘希望)
【ご注意!】
・本作の作者批評要望は「長所を教えてください」、執筆目的は「趣味で書く」です。お間違えないようお願いします。「作者を成長させよう」などとのお考えは不要です。執筆はあくまでも【趣味】です。執筆で金銭的利益を得るつもりは全くありません。「善意」であっても、【新人賞受賞のため】【なろうからの書籍化のため】の助言は不必要です。
・ご自身の感想姿勢・信念が、本作に「少しでも求められていない」とお感じなら、感想はご遠慮ください。
・本作は、「鉄道が存在する中華風ファンタジー世界」がどう表現できるか? との実験作です。中華風ファンタジーと鉄道(特に、豊田巧氏の『RAIL WARS』『信長鉄道』、内田百閒氏の『阿呆列車』、大和田健樹氏の『鉄道唱歌』)がお好きでないと、好みに合わないかもしれません。あらかじめ、ご承知おきください。お好みに合わぬ場合には、無理に読まれる必要もなく、感想を書かれる必要もありません。あくまでも【趣味】で、「書きたいもの」を「書きたいように」書いた作品です。その点は十二分にご理解ください!
・あらすじで興味が持てなければ、本文を読まれる必要はありません。無理に感想を書かれる必要もありません。私も、感想返しが必ずしもできるわけではありません。また、感想返しはご随意に願います。なお、ひと言でも良い点を指摘できる作品に限り、感想を書くようにしています。
・攻撃的、挑発的態度などのご感想は、「ミュート」「ブロック」の措置を取りますことを、あらかじめご承知おきください。
●作者コメント
何度か、ライトノベル作法研究所のプロローグ掲示板やプロット掲示板に投稿してご意見をいただいたのですが、構想を広げ過ぎて、収拾がつかなくなってしまいました。そこで、とにかく完成させることと、鉄道描写の練習で書いてみました。
特に以下について、ご意見をいただけないでしょうか。それ以外のご意見もあれば、お寄せいただけると幸いです。
1、読みやすさを考えて、度量衡はメートル法の漢字表記にしたが、その印象は?
2、作中人物が「洋服」を着ている印象はあるか?
あらすじ
あらすじ
〈1〉
田舎娘の張銀鈴(ちょうぎんれい)は、担任教師に指圧していた。そこで、教師から「後宮で働いている妹弟子から、志願者を推薦するよう頼まれていたので、後宮太学に推薦しておいた。近く1次面接があるので受けるように」と告げられる。
銀鈴は、突然のことで「わたしそんなに美人でもないし、芸能学校なんて無理」と、一度は戸惑う。
教師いわく、「声はきれいだから」「宴席での詩文朗読役なら可能性はある」「先帝がこの村に『無邪気の気を感じる』と言っていた」「受かる見込みがなければ推薦しない」「本面接で落ちても、タダで都見物できる」「後宮はお菓子食べ放題」「都に行けば異国の珍しいお菓子も食べられる」。
銀鈴は、「お菓子食べ放題」につられて、うまく乗せられた。そして「面接を受けます」と返事をした。
〈2〉
即位間もない皇帝、紀仁瑜(きじんゆ)は、側近で幼馴染の兄弟子、越忠元(えつちゅうげん)と、養育係の女官、薛霜楓(せつそうふう)同席のもと、自身の花嫁候補でもある、後宮に置かれる女官養成機関「後宮太学」(教育期間2年)の志願者の自筆履歴書を読んでいた。“書は人なり”。掌をかざして、志願者の気を感じ取る仁瑜。その中に1通、天性の無邪気さを感じさせる履歴書があった。志願者名は「張銀鈴」、志願動機は「お菓子食べ放題」。
仁瑜は、「銀鈴が後宮に来る前に会ってみたい」と言い出した。忠元は、「皇帝が公式に会いにっては、銀鈴が後宮に来るまで待っても同じこと。おしのびで、“後宮劇団の男役女優”で通して、列車の中で会うのなら」と作戦を立案する。
<3>
銀鈴は、出迎えの霜楓に連れられて、都行きの夜行列車に乗った。乗車日の翌朝、仁瑜・忠元と一緒に食堂車で朝食を取っていると、列車が急停止した。現れた車掌によると、「動物支障」とのこと。ようすを気にした銀鈴は、食後、列車給仕が開けていたドアから線路に飛び降りた。そこには、線路をふさぐ豚の大群がいた。銀鈴は、説得して養豚場に豚たちを戻す。そのお礼に、銀鈴は養豚場からハムの塊をもらう。
<4>
再び列車に乗った銀鈴は、多くの寝台が片付けている中、カーテンを閉じたままの寝台に行き当たった。聞いてみると、両親が新皇帝即位の式典で忙しくて、構ってくれないので、家出して都の兄の所へ向かう、前大臣の娘、易瑠璃(えきるり)が、ひどい乗り物酔いで苦しんでいるとのこと。
銀鈴が指圧で介抱しようとするが、そこでは人目があるからと止められる。忠元が、自室の1人用一等寝台個室に瑠璃を連れていくことの了解を車掌に求めた。車掌は、空いている2人用の一等寝台個室のほうが広くて良いと、提案した。
瑠璃を一等寝台の個室へ連れて行って、銀鈴が指圧で瑠璃を介抱した。瑠璃は、指圧のうまい銀鈴を気に入り、侍女扱いして、自分の荷物を取ってこさせたり、髪を結わせたりした。
<3>
都に着いた。瑠璃は駅のホームに迎えに来た兄を見付けて飛びついた。そして、新しい髪飾りや衣、茶館でのお菓子をおねだりした。また、瑠璃は銀鈴に、「後宮太学の面接試験に落ちるか、後宮太学を卒業したら、うちに来なさい。侍女兼指圧師として雇ってあげる」と、住所を書いたメモを手渡した。
瑠璃兄妹のようすを見ていた、仁瑜は「妹っていいものだな」とつぶやいた。銀鈴も「お兄ちゃんがほしい」と言う。仁瑜は銀鈴に「私じゃダメか?」と告げたが、答えは「“女”じゃない」だった。銀鈴にとって、仁瑜は最後まで“あこがれの格好いいお姉さん”だった。
※本依頼は、ライトノベル作法研究所「ノベル道場」投稿分が基になっています。