ドラコンです。
リンク先のライトノベル作法研究所で、繰り返し質問している、「御召列車での皇帝・皇后の聖地巡礼の架空旅行記」についてです。なお、日程、過去質問、設定は後述します。
とにかくストーリーが決まらないので、漫画で言えば「背景」のような部分である、中国茶、鉄道、中華・モンゴル・チベット料理のうんちくばかり書いています。
●しっくりこないストーリー案
過去質問でいただいた案や、自分で出した案で、以下の3つを思い付きました。ただ、何れも、しっくりきません。
1、呪物を手に入れてしまったため、悪霊を呼び出してしまった。
聖地巡礼の旅とうまく絡められない。(後述の過去質問「架空旅行記に明確な「悪役」は必要なのか? (スレッド「物語に「対立」「敵役」は必ず必要なのか?」のスレッド立て直し)」「中華風ファンタジーでの皇帝・皇后へのみみっちい嫌がらせは何があるか?」もご参照のこと)
2、呪物のせいで、タイムリープが起きる。(後述の過去質問「中華風ファンタジーでの「タイムリープ」ネタについて」もご参照のこと)
タイムリープが起きて、峠を越えようとした列車が、ふもとに戻され、「同じ一日」が繰り返される、との案。
旅行に絡めるのはやりやすそうな感じがした。ただ、呪物を手に入れてから、タイムリープが起きるまでに、現在でも9,300字ほど使っている(さらに増える予定。内容は、タイムリープに直接関係のない、中国茶のうんちく、宴会、遊牧民のテントでのキャンプ、塩湖観光、製塩場視察)。タイムリープが起きるまでが遅く、唐突な感じがする。また、タイムリープは時系列が前後するので、混乱なく書けるかも疑問。
3、悪天候による交通障害で足止めを食らう。
峠の上が猛吹雪になったため、24時間ほど、峠の中腹駅で抑止される。これなら書けそうな感じがする。
不安と混雑で混乱する駅の待合室を、「後宮が劇団」との設定を生かして、講談、手品、歌、踊りを披露して、混乱を鎮める、という話にできる。
ついでに、皇帝の名君エピソードも作れそうな気がするが、思い付かない。逆に、暗君エピソードは思い付くが。天候を見極められず、地元の人の制止も聞かず、行軍を強行して、多数の死傷者を出した無能な指揮官の例はいくらでもある。
ただ一方で、「大きな事件」がこれだけ、というも弱い気がする。また、天候急変が「手に入れてしまった呪物のせい(蔵を整理していたら、呪物が出てきた)」なのか、「単なる自然現象」なのかで、迷う。
●日程
・出発から4日目~6日目
塩湖観光、製塩場視察(塩の専売税は国の重要な財源)、想定モンゴル族の遊牧民との宴会、遊牧民のテントでのキャンプ。
・出発から8、9日目
峠越え。今作最大の見せ場。この峠越えまでに、既に9,300字使っている。まだ増えるが、ここで「大事件」が起きるにしても、遅い感じもする。前もって、伏線となる「小事件」を起こすべきか? ただ、その「小事件」が思いつかない。
・出発から9日目~12日目
想定チベットのラサの市内観光、各寺院の参拝、絨毯工場、遊牧民の馬術視察。
・出発から13日目~15日目
聖地の湖で、舞の奉納、呪物の解呪、大祈祷会。
・出発から18日目
帰宅。
●追記(2023年9月8日)
ライトノベル作法研究所にも同内容のスレッドを立てています。そちらには議論がありますので、ご参照いただけると幸いです。
●過去質問
●設定
【キャラ・世界観】
・張銀鈴(ちょう ぎんれい) 主人公、女、14歳、皇后、好奇心旺盛、天性の無邪気娘、食いしん坊。
・紀仁瑜(き じんゆ) 皇帝、男、18歳、美形で「女装していなくても『男装の麗人』に間違われる」。銀鈴との関係は「夫婦」というより「兄と妹」。祖父の祖母の皇后が、香々(後述)の弟のひ孫。
・皇太后 年齢不詳、仁瑜の実母、後宮劇団の娘役トップ女優(娘役なら、100歳越えの老婆から15、4歳の少女まで、役柄も悪役から悲劇の主人公まで何でも演じられる)。ある程度呪術にも通じている。
・薛霜楓(せつ そうふう) 総女官長兼皇太后と銀鈴の侍女頭、年齢未設定(先々帝の代から後宮仕え)、皇太后の姉分、仁瑜の養育係。
・越忠元(えつ ちゅうげん) 仁瑜の兄貴分、最高裁長官、後宮太学教師、25歳、男、今作は腹黒軍師か?
・昌芳雲(しょう ほううん) 判事見習、後宮太学教師手伝い、父は学者。呪術の素質あり。16歳、女、銀鈴や女官たちの姉分。
・芬秋水(ふん すうすい) 娘子軍(後宮の警備・牢獄の管理担当)の将軍、18歳、女、後宮太学の寮では銀鈴と同室で、親友。
・麹香々(きく こうこう) 300年前の人で、銀鈴を気に入り取り付く幽霊皇后、外見年齢25、6歳。野玉雉の嫉妬で投獄され、獄死させられた(表向き急病死)。冊封国・火昌王国(中国新疆ウイグル自治区を想定)の王女で、踊り子。西方(インド、ペルシャ、アラビアを想定)の呪術には多少通じてはいる。だが、東方(中国を想定)の呪術には無知。隣国・胡との軍事的緊張が高まったので、寿国からの保護を求めるための政略結婚。寿国後宮への入内は前々から計画されていたが、胡との関係緊張で、急遽皇后として迎えられた。
・野玉雉(や ぎょくち) 側室(位は貴妃)。皇后冊立一歩手前で、皇后の座を香々に奪われ嫉妬。初代皇帝の天下取りに貢献した「開国の元勲」の一族。初代皇帝のころは立派な一族だったが、代を経るにつれて劣化。一族全体が吉良上野介。とはいえ、初代皇帝が世話になった一族のため、皇帝や皇族といえども、手を出しづらい。後述の『梨妙音伝』での「悪妃」のモデル。
・紀広卓(きこ うたく)(元号で「業平帝(「ぎょうへい)」) 300年前の人物。男。女好きのバカ皇帝。董卓や袁術のような感じか? 人の話を妄信しやすい。玉雉と組んで香々の皇后位を剥奪しようとしたが、外交上の配慮で、宰相に阻まれた。玉雉ともども非業死。≪後宮女官伝」での「悪帝」のモデル。
・バカ皇帝の跡継ぎ(元号で「正光(せいこう)帝」) 300年前の人物。男。バカ皇帝のまた従弟。名君。広卓の女好きに嫌気がさして、皇后以外とは関係を持たない。その後の皇帝もこれに倣う。このため、官界に女性の登用が進む。後宮も女性官吏独身者寮になる。『梨妙音伝』での『新帝』のモデル。
・世界観
【舞台全体】
王朝名は「寿国(じゅこく)。帝政。鉄道や呪術(『ドラえもん のび太の魔界大冒険』での魔法世界ののび太の町のように、家電置き換えの魔法道具もあり)が存在する、中華時代劇風ファンタジー世界。
【後宮】
皇帝の子を成す場所というより、女性だけの劇団や芸能学校、女性官吏の独身者寮の意味が強い。
【『梨妙音伝』】
銀鈴が初主演(梨妙音役)を務めた後宮劇団の演目。香々を獄死させた玉雉の後日譚。舞台の王朝「寿国」とは、別の「架空王朝」での出来事との体裁を取っている。
【『梨妙音伝』】あらすじと配役
・あらすじ
嫉妬から、讒言で幽霊皇后の投獄に成功し、幽霊皇后を死に追いやった悪妃は、そのたたりで毎夜悪夢にうなされていた。
そのストレスのはけ口に、梨妙音を虐待していた。ある朝、梨妙音は悪妃に洗面用の水をぶっかけてしまい、それが「不敬罪」とされ、投獄される。
梨妙音は、公開で百叩きの上、無期限の重労役の刑に処される。そして、労役として、悪妃宮中庭の石畳磨きを命じられる。
連日の重労働と虐待、空腹に耐える梨妙音は、夢の中で公主(姫)に転生し、同時に悪妃も公主付侍女に転生。そして侍女頭と共に、公主付侍女(悪妃)を「馬」にして、「お馬さんごっこ」をする。
悪妃は連夜の夢の中での「馬」扱いの心労で、死亡。悪妃の讒言を聞き入れた≪悪帝≫も、長年の不摂生がたたって死亡。
≪悪帝≫のまた従弟の王子が新帝として即位。梨妙音も釈放され、新帝付の侍女となる。その後、梨妙音は新帝に見初められ皇后となった。
ドラコンです。
『寿国演義 御召列車篇(仮称)』の執筆進捗状況の報告です。
まず「タイムリープネタ」は、下記ライトノベル作法研究所投稿分でのサタンさんのご意見もあって、ボツにしました。もともと「架空旅行記」をやりたかったので、タイムリープを特にやりたいわけでもありませんでしたし。
その代わり、遊牧民相手に西洋料理の教室をやることとなりました。ただ書いてみると、単にレシピを読み上げているだけで、淡々と進んでしまいました。
猛吹雪のために峠の駅で足止めを食らう場面で、香々が真冬なのに怪談話し出して、聴衆を凍り付かせる、とのネタも書いては見ました。部屋を暖めて、聴衆を溶かして、炊き出しのお汁粉を配るとはしましたが、これも淡々と進む、との感じです。
大した事件も起こらず、「面白いのか?」との疑問もあります。一応、書きたかった鉄道ネタや料理ネタは書けましたが。
終わりも見えてきたので、早ければ今春、遅くとも今夏、今秋、最悪年内にも、pixivに投稿しようかとは考えています。他には、「小説家になろう」「カクヨム」への重複投稿はどうしようかな? というところです。
2024年4月30日追記
一応、書きたい場面は、だいたい書けました。ですが、思い付かずに仮名にしておいた人名・地名を付ける、誤字・脱字をチェックするといった、細かい推敲をする気にならないですね。読み返すのも、どうにも恥ずかしかったり、公開するのも、荒らしのようなことに遭うのも面倒と感じたりしています。前作は、X(旧Twitter)の「#RTした人の小説を読みに行く」にも応募してみたのですが、今作はあまり食指が動きません。どうしたものでしょうか。
2024年5月22日追記
取り敢えず、一通りの場面は書けました。これからは細かい調整になりますが、読みたい中国史本もあるので、それを読んでから、という気もします。ただ、仮称にしておいた、地名・人名きちんと付けるなど、推敲自体が面倒です。そもそも読み返すのが、「録音した自分の声」を聞く感じで、かなり恥ずかしいです。それに、前作は感想にトラブルがありました。なので、今作は公開して読んでもらいたい、との気持ちも起こりません。