柿崎だったり
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2018/05/31 (木) 22:12:07
「神はいる」
ぼくは、よく先輩の家に入り浸っていた。本を読んだり、めいそうをしたり。
やたら物知りな先輩は話が尽きない。ぼくもなにか面白い話を持っていくと、楽しそうに乗ってくれた。
先輩といっても、同じ職場や学校に居たわけじゃない。本当に年上かもわからない。ただ、なんとなくそう呼んでいるだけだ。
その先輩が何度も言うのが、「神はいる」だ。
「神と言っても、神話の神だけじゃないよ。要するに、不思議な力だ」
ぼくは、正直よくわからなった。
「ほら、敷居を踏むなとか
「……いるんですか?」
そして、ある日言うのである。
「神を見せてあげよう」
と。
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