柿崎だったり
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2018/05/27 (日) 23:40:32
その時、大きな太鼓の音が響いた。
「お! 始まった始まった??」
リカがテンションを上げて立ち上がる。
夕闇の残滓の中、お面を着けた人々が祠に集まり始める。火のあかりに祠の門が黒い影を落としている。
歌はない。祝詞もなかった。時折掛け声があるのみで、ただ太鼓と金物、聞いたことのない音程の笛が響いている。いつの間にか始まっている踊りに、サヤがくれたお面を掛け、誘われるように輪に入っていた。
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