ゴースト「おかしいなぁ……誰かの声が聞こえたはずなのに……気のせいか?」
布団を整え再び眠りにつくゴースト。
「ふふっ……可愛い……このまま私のモノにしたいくらいよ……」
ゴーストに近づく声の主。
ガシッ
「!?」
ゴースト「かかったな!くらえ催眠術!」
「いやぁああああ!!!……Zzz」
ゴーストは声の主の首を掴み、すかさず催眠術を打つ。
ゴースト「手が離れている って意外と便利だなぁ……さてこいつは何者だ?」
俺は部屋の電気をつけ、腕が掴んでいるポケモンの正体を突き止めた。
なんとユキメノコだったんだ!
ゴースト「ほぅ……ユキメノコか。こんな可愛い嬢ちゃんがなぜ俺のところに……」
ゴーストは寝顔の可愛さのあまり腕を離す。
ユキメノコ「……Zzz……はっ!気づかれてしまった!どうしよどうしよ!」
ユキメノコは起きた途端、あわあわ と騒ぎ立てる。
ゴースト「騒ぐな!聞きたいことが山ほどあるんだ。」
ユキメノコ「バレては仕方ない。聞きたいことを何でも教えましょう。」
ゴースト「ノックして逃げたのはお前か?」
ユキメノコ「えぇ。」
ゴースト「俺が寝てる時に変なことを呟いたのも」
ユキメノコ「私ですわ。」
ゴースト「なぜそんなことをした。」
ユキメノコ「からかうのが楽しいからよ。」
ゴースト「初対面の相手に?」
ユキメノコ「えぇ。なんなら『おっお化け~!!』とか叫んで欲しかったな~」
ゴースト「……」
ユキメノコ「あっ、あなたもお化けだったわね。ふふふ……」
ゴースト「……」
ユキメノコ「……ごめんなさいね。さて、そろそろ帰ろうかな。」
ゴーストがユキメノコの腕を掴む。
ユキメノコ「?」
ゴースト「ちょうど一人で寂しかったんだ!一緒に寝てくれ。」
ユキメノコ「わかったわ……私も泊めてくれないかな~って思ってたし。」
ゴースト「そこまで計算済みなのかよ……とりあえず寝るか!」
ユキメノコ「え?誰が寝ていいって言ったかしら?」
ゴースト「え?」
ユキメノコ「今夜は寝かせてあーげないっ!」
ユキメノコはゴーストの腕を振り払い押し倒す。
ゴースト「えっ!?ちょっ……誰か!誰か助けてくれぇぇぇ!!!」
「……まぁそんなわけで俺は、変態ユキメノコに襲われたんですよ。いやーまさかあんなことになるとは。」
カゲボウズ「それ怖い話じゃない気がするんだけど。」
ゴースト「え?」
おしまい
ユキメノコかわいい