時月
LunaHistir
2018/02/24 (土) 19:36:11
ちゃむとも別れ、私は自分の家で先ほど買った弁当を食べていた。
メル「………ふぅ、おいしかった。とんかつも悪くないものだな」
まだ午前しか経ってはいない。だがまるで一日まるごと使ったように長く感じた。新鮮なことをすると時間が長く感じるとはこういうことなのだろう。
それにひとに手を差し伸べたおかげで、私は魔道書より高くつきそうな純金まで手に入った。あまりにも上手くできた流れで正直怖い。
しかし、この現代で人を助けることをしたのは、この報酬に見合うものだったのだろう。
夢の中で語りかけてきたあの声は誰なのかは私には知り得ない。だが、きっとこの地球のどこかで少ないながらもいるのであろう、人が助け合う世界を望む人の念だったのかもしれない。
―END―
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