時月
LunaHistir
2018/02/24 (土) 19:28:31
その者の腕に指を当てていたしょぼんは
「この人、脈がないよ!!」
と叫ぶに対するちゃむは胸に手を当てて
「でも心臓は動いてるよ」
と告げる。よくわかったな。
あることをすれば生きながらにして脈を止める方法があるのだという。確か脇にゴムボールを挟むことだったか。
しかしまさかゴムボールを挟みながら道端で倒れるなど普通は考えられない。きっと他の原因で脈が止ま───挟んでる。ゴムボール挟んでる。リアルな死体ごっこでもしてるおつもりなのだろうか。
???「………なんだ……お前ら…」
低い声が空気に響いた。ようやくお目覚めのようだ。
突然響いて驚いたのだろう、しょぼんはさっと自らの手を引いた一方でお前はいつまで胸に手を当てているんだ。
メル「こんなところでなにをしているんですか?」
???「なに…してるわけでもない…ただ動けないだけだ…」
ちゃむ「どこか怪我してるの?」
しょぼん「けいさつよんでやるぞ!」
そこは救急車だろう…そう言おうとしたが、こんな黒服の男が自動ドアの前で倒れ込んでいる不審な光景を見たらあながち間違いでもない気がした。
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