【ミバちゃんねるSS企画】の一部です。 大人しい少女と向日葵みたいな笑顔の少女の話。
私の向日葵
「うぅ、もう朝か~。」 私は目をこすりながら一人分の小さなベッドから起き上がった。 昨日は夜遅くまで起きていたせいだろうか、とても眠い。 長い髪を無造作に一つに束ねてキッチンへと向かった。 「おはよう、勝手に料理作らせてもらってるよー!」 明るくて綺麗な声が響いた。私が大嫌いで大好きな声。 「いつの間に家に入ったの~?」 私が訪ねるとキッチンで料理を作っていた淡いピンク色の髪をした少女は振り返って私に近づいてきた。 「ついさっき。合鍵使って。」 と、少女は合鍵をちらつかせながら悪戯に笑う。 可愛くて、眩しくて、吸い寄せられてしまうような笑顔。 まるで、向日葵のような笑顔。 私はすこし背伸びをして少女の唇に自分の唇をそっと重ねた。 彼女はまた、向日葵のような笑顔で笑った。 「ふふ、あぐかるからしてくるなんて珍しいね。」 と言って「あぐかる」と意味もなく私の名前を呼んだ。 「そんなに嬉しい~?ちゃむ。」 私は少女にそう聞いて返答を待たずに服を着替えにベッドがあった私の部屋へと戻った。 もそもそと着替えていると少女に後ろから抱きつかれベッドに押し倒された。 「朝から1ラウンドどう?」 少女は私の大好きな笑顔でそう言って私のことを見つめてきた。 「少しだけね~。」 そうやって私は私の向日葵を強く抱き締めた。
私の向日葵~side,ちゃむ~
好き。ずっと好き。 私を大切にしてくれるこの人のことがずっと好き。 彼女と一つになっている時だけ私は素直になれる。彼女はとても優しく抱き締めてくれる。 綺麗な群青色の髪をした彼女の名前はあぐかる。 私によく向日葵みたいと言ってくれる。 向日葵かぁ、そっかぁ。彼女からしたら私はそんなに綺麗に見えてるんだね。 「向日葵の花言葉、知ってる~?」 シーツにうずくまった彼女が不意に微笑みながら言う。その様子は何とも愛らしかった。 「知らないなー。教えて?」 「“私はあなただけを見つめる”」 彼女はいつもより少し優しい声で私に教えてくれた。 “私はあなただけを見つめる”かぁ、素敵だ。 彼女が言うように私が向日葵なら私は彼女だけを見つめているということになる。 彼女は私にそうしてほしくて私を向日葵に例えるのだろう。 「ごめんね。」 私は小さく呟いた。 「え?なんか言った~?」 「何でもないよ!素敵な花言葉だなって。」 あわててごまかす。 ごめんね、私はあなただけを見つめることはできない。 あなたの向日葵にはなれない。
私の向日葵~side×××~
一歳、初めての誕生日。 二歳、歩けるようになった。 三歳、もうたくさん喋れる。 四歳、好きなものがたくさんできた。 五歳、嫌いなものもできた。 六歳、愛想笑いができた。
一一それから私の時間は止まったまま。
頑張ろう
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私の向日葵
「うぅ、もう朝か~。」
私は目をこすりながら一人分の小さなベッドから起き上がった。
昨日は夜遅くまで起きていたせいだろうか、とても眠い。
長い髪を無造作に一つに束ねてキッチンへと向かった。
「おはよう、勝手に料理作らせてもらってるよー!」
明るくて綺麗な声が響いた。私が大嫌いで大好きな声。
「いつの間に家に入ったの~?」
私が訪ねるとキッチンで料理を作っていた淡いピンク色の髪をした少女は振り返って私に近づいてきた。
「ついさっき。合鍵使って。」
と、少女は合鍵をちらつかせながら悪戯に笑う。
可愛くて、眩しくて、吸い寄せられてしまうような笑顔。
まるで、向日葵のような笑顔。
私はすこし背伸びをして少女の唇に自分の唇をそっと重ねた。
彼女はまた、向日葵のような笑顔で笑った。
「ふふ、あぐかるからしてくるなんて珍しいね。」
と言って「あぐかる」と意味もなく私の名前を呼んだ。
「そんなに嬉しい~?ちゃむ。」
私は少女にそう聞いて返答を待たずに服を着替えにベッドがあった私の部屋へと戻った。
もそもそと着替えていると少女に後ろから抱きつかれベッドに押し倒された。
「朝から1ラウンドどう?」
少女は私の大好きな笑顔でそう言って私のことを見つめてきた。
「少しだけね~。」
そうやって私は私の向日葵を強く抱き締めた。
私の向日葵~side,ちゃむ~
好き。ずっと好き。
私を大切にしてくれるこの人のことがずっと好き。
彼女と一つになっている時だけ私は素直になれる。彼女はとても優しく抱き締めてくれる。
綺麗な群青色の髪をした彼女の名前はあぐかる。
私によく向日葵みたいと言ってくれる。
向日葵かぁ、そっかぁ。彼女からしたら私はそんなに綺麗に見えてるんだね。
「向日葵の花言葉、知ってる~?」
シーツにうずくまった彼女が不意に微笑みながら言う。その様子は何とも愛らしかった。
「知らないなー。教えて?」
「“私はあなただけを見つめる”」
彼女はいつもより少し優しい声で私に教えてくれた。
“私はあなただけを見つめる”かぁ、素敵だ。
彼女が言うように私が向日葵なら私は彼女だけを見つめているということになる。
彼女は私にそうしてほしくて私を向日葵に例えるのだろう。
「ごめんね。」
私は小さく呟いた。
「え?なんか言った~?」
「何でもないよ!素敵な花言葉だなって。」
あわててごまかす。
ごめんね、私はあなただけを見つめることはできない。
あなたの向日葵にはなれない。
私の向日葵~side×××~
一歳、初めての誕生日。
二歳、歩けるようになった。
三歳、もうたくさん喋れる。
四歳、好きなものがたくさんできた。
五歳、嫌いなものもできた。
六歳、愛想笑いができた。
一一それから私の時間は止まったまま。
頑張ろう