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失墜 2018/02/15 (木) 14:32:50

『創作』
創作をするということは頭の中のもうひとつの世界へ行くということだ。わたしはそれが苦手である。現実を現実としか見られずそのひとつの世界を様々な視点で見ることしかできぬ。
ものを書くという作業の中でその遮りはとても邪魔になっている。自分だけの世界に行く道を遮られてしまって行くことをできぬ私は今いる現実を見るしかできぬ。
その分現実を見る目だけは長けていると自称している。そんな力使えることのほうが少ないのだが、幸いこの「書く」という作業の中では役には立っている。
だが、意気込みのみあれど紙の前に向くと筆が進まないことも充分にある。いや、ない方が珍しいだろう。独自の世界へ行けないからだ。自分で物事を創り出せぬ。
独自の世界の豊かさは心の豊かさだろう。その世界を露わにし、他人と比べるためにも小説というのは存在しているのではないか。
わたしは頭の中を見ることはできず聞くことしかできないのだ。わたしは奥に行くことができずに大声を叫ばなければならないのだ。

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