よくわかってるじゃんか 水泡に帰したと思われた『酔わせて誘惑すれば一撃でダウンですわぁ~!恥ずかしいなら鈴谷も呑めばよろしいのですわぁ~!!』というお嬢様(笑)な親友からの助言は夜を越えてその実を結んだ。自分を布団に縛り付ける、愛する彼の顔が近づき、その唇を奪う。ただそれだけで止まった鈴谷の思考は、口内を這い回る柔らかい物の感触で再起動させられた。———私の事が、好き?そんな素振りは何処にも無かった…はずだ。自分ばかり彼に狂わされていくのが気に入らなくて、知り合い達に助言を乞うて、そしてその結実の中で、また自分だけが狂わされている。———ズルい。いつも私ばかり。貴方ももっと、私に狂ってしまえばいい。身体の奥で燃え上がる炎に促されて、殆どはだけていた浴衣の前を開き、彼の手を掴んで、己の二つの膨らみに押し当てさせた。
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