他の家族と要相談の部分以外をなるべく埋めて言ったら思ったより来歴が長くなってしまった。
ここはこういう設定入れた方がいいよとか、ここおかしくない?みたいなとこあったら教えてほしい。
イギリスの魔術師、ミオソティス家の当主。
ミオソティス一族はイギリスに居を構える魔術師の家系であり、記憶術を専門に扱う一族。
一族の始まりはとある魔術師の一族の分家であり、世界中の様々な秘法や知識を保管することで本家を支援することが目的だった。
しかし何時しか本家は衰退し、分家であるミオソティス家は本来の役目を捨て自身達が根源を目指すことが目的となる。
また、記憶術という魔術を専門に扱う彼らは時計塔などの魔術協会から、神秘の漏洩を防ぐため一般人の記憶の捏造や魔術に関係する記憶の削除など魔術関連の後処理を依頼されることが多い。
一族の特徴として、ミオソティス家当主には歴代当主の記憶が受け継がれていく。
正確には魔術刻印に初代から先代までの全ての記憶が保存されており、魔術刻印を受け継いだ際にその記憶が流れ込んでくる。
当たり前ではあるが通常の人間ではそれまで生きてきた以上の年数の記憶が一気に流れ込んでくる為、それまでに形成された人格は塗りつぶされる。
初代の頃から記憶を保持している為人格のベースは初代が大部分を占めているが、当主を引き継ぐ前の人物の記憶もまた保持している為、初代の人格とは少し離れてしまっている。
彼も例に違わず、元々の人格は塗りつぶされてしまっている。
当主となる前の彼は自分の意見をあまり主張しない気弱な性格。
内心自分が当主になって大丈夫なのだろうかという不安を抱いており、自分に自信を持てなかった。
だが彼はそのことを先代の前では口にすることはせず、期待に応えるために先代の指示に従って行動していった。
時には神秘漏洩を防ぐために一般人の記憶処理を行い、時には他の魔術師から魔術の記憶のみを奪ってミオソティス家の者にするといったことを行う。
しかしある時、先代からある使命を言い渡される。
それは別の土地や民族から外部の魔術の人間と子を作ることだった。
ミオソティス家は記憶と共に様々な魔術や秘法を蓄え、受け継いできた一族。
しかし実際に使用できたのは知識だけで、彼らが覚えてきた魔術を使おうとしても属性の違いや肉体の違いなどで使える魔術は限られてしまう。
ならば自身の肉体や属性を自在に変化させることさえできれば、一族が持つ全ての魔術を扱えるようになり、やがて根源へと至ることができるのではないか。
そう考えた先代当主は一族に新たな魔術師の血、それも肉体を変化させることができる魔術師の血が必要があると考え、自身の息子であるアイザックにアフリカの地へ向かわせ、一族として迎え入れさせるよう指示。
先代の言葉に従ったアイザックはアフリカの国々を見て回り、様々な民族と魔術師達に出会う。
だが異邦人であるアイザックを受け入れるような魔術師を見つけることはできず、交渉は上手くいかず門前払いがほとんどで時には襲われることも少なくなかった。
アイザックの疲労も溜まりに溜まった頃、リベリアを訪れた彼は遂に運命を見つけることができた。
後の妻であるマーデア・ミオソティスとの初めての出会いである。
彼女はその特殊な性質の肉体により様々な人物から狙われており、魔術師達に襲われていたところを偶然見かけそれを助けたのがきっかけだった。
助けた動機はそれほどロマンチックではなく、彼女の容姿がアルビノの為目に付いたことと、襲っていた魔術師が一人だったこと、魔術の知識を記憶ごと奪い自身の物にしようとしたこと。
しかし一番の動機は、なんとなく放っておくことが出来なかった為であった。
そうして彼女を助けることに成功したが、助ける際に魔術師の記憶を奪った時に彼女の能力とその価値に気付いたアイザックは、半ば諦めかけていた目当ての人物を見つけることができ、勢いで求婚を行う。
(以下要相談部分の仮置き)
初めは魔術師としての部分でのみ彼女に惹かれ求婚を申し込んだ、半ば義務感のような関係であった。
しかし彼女と日常的に触れ合い、言葉を交わしていくうちに、いつしか少しずつ彼女自身に惹かれていく。
そして出会ってから約4年が経過し、本気で惚れたアイザックは彼女に改めて求婚を申し込む。
稚拙で陳腐な言葉ではあったが、彼女と出会うまで本気の恋をしたことがなく生来の性格から自身から踏み込んだことがなかった男の、本気の告白であった
その後彼女と夫婦になり三人の娘を授かる。
3人目が生まれてからすぐに先代当主から魔術刻印と歴代当主の記憶を引き継ぐ。
それまでは娘たちの行動に一喜一憂していた彼の言動は大きく変化し、穏やかに微笑むが感情の変化が少なくなる。
それまで吸わなかった煙草を好んで吸うようになるといった変化。
記憶を引き継いだことで、アイザック・ミオソティス個人の人生と人格は過去の記憶に上塗りされ、もはや別人のような印象を受ける。
しかしそれまでのアイザックの記憶や人格が消えたわけではない為、以前の彼のような一面を垣間見ることも。