氷橋静雄/"伝達"のハービンジャー
2019/12/16 (月) 20:22:44
そんな中、喧しい爆音と声が響き渡る。
火薬の爆ぜる音と、鼻につく硝煙の匂い。これだけで、ある回収業者が近くで戦闘しているのだと、神戸に住む人々ならすぐに察せられる。
「いよっしゃあああああ!!! またまた1つ撃破ァ!! ノルマも超えたし今日は天使餃子も付けるかァ!!」
炎纏う拳で無人兵器を貫きながら、呵々大笑とばかりに笑う青年が1人。
笑いながら腰に下げたモーゼルを構え、曲芸のように周囲の無人兵器に打ち込みながら、
その銃弾の打ち込まれた箇所に的確にその拳を当てていく。
「なんか数が多いが面白れぇ! ボーナス弾ませてもらわねぇとなこりゃ!」
『マスター、後ろ』
「おっと! サンキューSCORE!」
爆炎の逆噴射で瞬時に方向転換し、そして銃撃をぶち込む。
爆音、爆熱、また爆音、時折火花。神戸では日常と言える、一人の馬鹿の戦闘行為がそこに在った
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