kagemiya@なりきり

泥モザイク市 / 160

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なにやら騒がしい……魔術礼装の店を後にした刃矢が目にしたのはどこかで見覚えのある絵描き、それが同僚に引きずられて行く姿だった。
「無益な…」
思わず治安維持組織の一員とは思えない言葉を口走る。だが、理由はある
如何なる宝具かスキルか同時に何人ものが存在し、個々は個々に影響を及ぼさない。そういうサーヴァントなのだ、アレは
外苑部屯所では留置場へ同時に三人ぶちこみ、参謀格たるドーマン女史の解析により、正体をみぬいた。
以後は危険度も少ないこともあり口頭注意とその場で絵画を焼き捨てる処置を持って放置と方針が定まっていた。
「一人いれば三人はいるはずだ。仕方ない騒ぎが大きくなる前に探すか」
ため息を付きながら、周囲を見渡す。そもそも管轄も違うし、今日は休暇なのだが。
刃矢の目がこれまたどこかで見たことのある男に朗らかに話しかけているアレを見つけたのはその直後だった

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