アルス/XXXI:紅白会場
2019/12/31 (火) 23:39:01
「それでは紅白歌合戦も最後の曲になりました!!トップシークレットとなっていたラストシンガーは……」
「―――余だよ!!」
そう、ここが正念場である。
パーシヴァルの衝撃発表から始まりここまでのタスクの過積載とプロデューサー過労の原因。
自分とパーシヴァルも紅白出場となっていたはずが、それが司会を務めることで一旦選出が混乱し、諸々の都合を突き合わせた結果―――司会とトリの両方を務める事態に陥ったのである。
だが、王は責務を降りない。
それを民が望むか、望まぬかは民が決める。
しかして為すべきことは為すのが、余が掲げる王道なのだから!
この瞬間は紅組も白組もなく。司会席から舞台へと歩を進める。
―――行こう!パーシヴァル!!
視線を送り、手を伸ばす。互いの肌が触れ合って。2人がステージに立った。
「新年を迎える皆に、美しき未来あらんことを―――!紅白最後の曲は――――――」
「New Age Endless!」
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