2022年3月期決算と、新しい中期経営計画資料(ローリングプラン2022)が発表されました。引き続き厳しい決算で、機材計画などでも新しい材料が少なめですが2022年3月現在の機材状況を確認しておきます。
機材状況は前期末(2021年3月)との比較に絞りますが、そのあとで中期経営計画の内容にも触れることにします。
また、今回も国際線と国内線の区分が明示されませんでしたので、内外の区別は一部推測を含めての話になります。
それでは大型機から。国内A350-900は7機増の15機。国内B777-300(無印)は変化なしの全4機とも退役済み扱い。国内B777-200(無印)も全機退役済み扱いですが、帳簿上の除去も進んで9機から4機に減。
国際大型機はB777-300ERx13変更無し。B777-200ERは11機(うち退役済5機、稼働6機)が8機(退役済3機、稼働5機)で国内転用とされる5機のみの残りとなりました。
中型機は、788が2機ZIPに移管で減、代替で789x2増、767無印の最後の2機が引退で789x22, 788x25(INTx21,DOMx4), 763ERx29(変化無ければINTX13,DOMX16)。
小型機はB737-800が3機減で58。INTx6,DOMx52
リージョナルはエンブラエル32機で変化なし(E170x18,E190x14)、Q400CCx5も変化なし。SAABが2機+1機退役扱いだったのが全機引退。ATRは2機増で13機(42x11,72x2)
LCC分はZIP、B787-8が2機増で4機。
SRINGが新たにリストに載ってB737-800x6
A350-900の納入が進んだのと789,ATRの追加が新規分。763無印とSAABの全廃が完了し、777と737の退役続行が目立った内容となりました。
A350-1000は23年度ですし、A350-900もとりあえず16機目までで一段落。リージョナルの世代交代も完了で、22年度は退役計画の残りが進むくらいで静かな年になりそうですね。あとは、ZIPの追加がどうなるかくらいでしょうか。
続いて中期経営計画ですが、新規中小型機の早期導入の文字はあるものの具体的な記載は無し、A350はとりあえず31機のみ予定(P11)
P25にサイズ毎の20年度末(退役扱い除く)と25年度末予定の数がありますので比較整理しておきます。機種別の記載は無いので、25年度分は予想です。
大型機は、27機(359x8,773ERx13,772ERx6)が34機に。内訳は不明ですが、359x16プラス35Kが何機か入りますので、777ERx13の退役が始まるかもしれません。772ERは全廃
中型機は78機が72機に。減少はZIPへの移管分か。767ERの初期機が20年超えてきますので、退役開始かもしれません。
小型機は61機から54機。B737-800は5機削減の計画でしたが、2機追加削減でしょうか。
リージョナルジェットは32機で変化なし。プロペラは18機が19機へ。JACx11,HACx3,RACx5かな。
LCCは2機が18機に。SRINGの既存分6機と純増が10機。内訳不明ですが、ZIPが毎年2機増ペースで10機となるとSRINGが8機?
この状況下で開示の情報が少なく、以前の計画もそのまま変更無しとも判断しにくいので概要のみの標記としました。
もっともこちらもあまり細かいチェックをしていませんので過去の情報の見落としなどがあるかも知れません。お気づきの点があればご指摘ください。
資料P25の関係、右側にB777/A350の置き換えの数字が出てますね。
B777がFY2020が19機→FY2023が13機→FY2025が8機
A350がFY2020が8機→FY2023が18機→FY2025が26機
FY2023時点でA359x16,A35Kx2は確実として、772ERx2,773ERx11。
FY2025時点は残った772ERをA359で置き換えて、A359x18,A35Kx8,773ERx8と予想しますがどうでしょうか…。
有難うございます。
すぐ右にでっかくあったのに思いっきり見逃していましたね(笑)
359の17,18号機の扱い次第ですね。
計画変更が無ければ、772ER国内転用分の寿命もさほど長くないので、25年までには導入されるのに同意です。
今のところ残り2機だけですので、導入をあまり遅らせたり国際用にしたりする可能性は少ないのでは。
Aviation Aireの記事でいろいろ疑問点が解消されていますので、補足しておきます。
https://www.aviationwire.jp/archives/250474
35Kは25年度までに9機導入、B777-200ERの退役も後ろ倒しはされないようですので、
大型機の内訳は359x17,35Kx9,B777-300ERx8となります。
今後ZIPへは新造機導入なので、中型機の6減は純減。787の早期売却も考えにくいので、
これは素直にB767-300ER初期機の退役と予想。
LCCの25年度明細は予想通りZIPx10,SPRINGX8でした。
A350の今後ですが、製造番号610号機がJA01WJになるようです。その後、628、635、662号機がJAL向けとされていますが、900or1000は現在のところ不明です。