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700年以上前の日本人が既にこんなことを言っている。
出典:「頭書徒然草絵抄 5巻」より第116段のみ抜粋(国立国会図書館デジタルコレクション)
金太郎や九太郎、権兵衛、ウメ、カメ、イワなど、昔話でしか見たことがないような名前の人がありふれていた時代が、100年以上前にはあったという。
今でこそ、誠や隆、愛子、節子などは”シワシワネーム”と言われているが、その時代の方から見るとキラキラネームなんだろう。
名前は世代を経て変わるのが世の常だ。
しかし、奇をてらった名前をつける頭の悪い親が多いことは問題だと思う。
馬鹿な親はろくに意味も調べずに漢字を選ぶが、名付けられた子には悲劇だ。
○○子という名前の女性の方が、そうでない女性より学歴が高くなる傾向があるというデータをずいぶん前に目にした。
学歴の高い子の家庭はキラキラネームに安易に取り入れるようなことはあまりしないということだろう。
この話題には必ずビートルズの話から入ります。
リンゴ・スターは芸名なので除くとして、残りの三人はジョン(ラテン語でヨハネ)、ポール(パウロ)、ジョージ(ゲオルギオス)と、キリスト教の聖人の名前がそのまま使われています。
日本人の感覚で言えば、「神話時代の名前がそのまま現代でも使われている」というところでしょうか。
日本人だとどうかと言うと、「名前を聞いたら大体どの時代の人かわかるくらい、時代とともに名前のトレンドが変わっている」ことに気づけるはずです。同級生に、テナヅチ、アシナヅチさんはいなかったでしょう?妹子も、清麻呂も、二郎三郎もいなかったと思いますし、グッと時代が下がって明治大正時代の政治家風のイカつい名前の人もほとんどいなかったんじゃないでしょうか。
このように名前のトレンドが次々変わる民族というのは実は珍しく、ビートルズみたいに同じ名前を使い続ける民族の方が主流だったりします。
私自身、キラキラネームは子供をペット化しているようで好きにはなれませんが、俗にキラキラネームと呼ばれている名前の方が、実は日本人の伝統「時代によって名前のトレンドが変わる」に合致している部分があるのです。
恐らくキラキラネームが八割を超えるくらい“普通”になったら、「俺は普通じゃ満足できねえぜ」という人たちがまたさらに変わった名前を子供につけるようになるでしょう。
その際には「キラキラネームの時代しか知らない世代の人」が、「日本人の伝統が壊れる!」と腹を立てることになると思います。
穏やかな人にはわからないでしょうが、「何かに憤っていたい!」という人は常に一定数いるのです。
学童をやっていますが、もうキラキラとか関係ないです。「リアン」とか「ルカ」という名前もいれば、「リンタロウ」や「ソウスケ」という名前もいます。名前は単に名前でしかないので、どうという思いはないです。昔ながらの名前でも、最近の名前でも、成績のいい子は進学校に行くし。もはや学童では「キラキラ」とかということはどうでもいいです。
ただ一つだけ大問題があります! キラキラであれそうでない名前であれ、最近はすごく漢字で書かれた名前が読みにくいです。「リンタロウ」でも、まさかこれを「リン」と読むのか! とか「ソウスケ」の「ソウ」もかなり難しい場合があります。最近の名前でも。これだけはどうにかしてほしいです。
そもそもキラキラだキラキラじゃないだ言うこと自体が本来は日本的じゃないと思うのです。
風変わりなものも傾(かぶ)いていると面白がって受け入れるのが日本だったのではないかなと私は思っています。
ただ、キラキラネームが80%を超えるのはよくありません。
80%の人がキラキラネームだと、せっかくのキラキラネームがキラキラしてくれませんので。
しかしながら名前を変える権利が子供にあってもいいと思うのです。
その権利が昔は幼名だったのではないかなと思います。
たらちねという落語を知っていますでしょうか? 幼名は鶴女、大人になってからは千代というお嫁さんが出てきます。
幼名という古き良き日本文化を戸籍を管理しやすくするために踏み潰しておきながら、憤るなんて少々お門違いでございますね。
結局キャラクター&テンプレート。日本人を金太郎飴みたいにした方が戸籍は管理しやすい。
昭和時代に子供であった大人たちがそう思っているだけかもしれません。
キラキラでもいいとは思いますが、必ず愛を込めて。
間違っても、心太などと名づけてはいけません。ちゃんとその名前が別の読み方が一般的ではないかは調べましょう。
ちなみに心太はところてんと読みます。日本にはこのような傾(かぶ)いた読み方がありますので、そこだけはご注意くださいね!