ここからは時系列順に沿って、作中に登場した単語を1つずつ拾っていく。
2004年12月6日に発売されたPS2専用ソフトで、PS2の歴代ソフト売上ランキングにおいて、国内で24位の81.9万本以上、世界では19位となる400万本以上の売上数を達成している人気タイトルである。主人公の3Dモデルは4800ポリゴンであり、これは同じくPS2専用ソフトとして発売された前作よりも1000ポリゴン増加している。
Polygon(ポリゴン)「多角形」を意味する英単語なのだが、3DCGグラフィックスにおいても同様の意味を持ち、3点以上の頂点を結んでできた多角形データのことを指す。これは曲面を構成する最小単位であり、このようなポリゴンの集まりによって立体的な曲面を表現できる。
ポリゴン数を増やせば増やすほど、曲面を滑らかに見せることができるようになるが、その分データ量も増えるため、無限に増やせるというわけではない。コンピューターゲームにおいては、本体機器の性能に合わせてポリゴン数が設定されている。
物語のテーマは「SCENE(時代)」。前作、前々作のテーマである「GENE(遺伝子)」と「MEME(文化的遺伝子)」に対する価値観や善悪が時代によって変化することを示す。
監督の小島秀夫は発売前のインタビューで、太平洋戦争での原爆投下や東西冷戦、ケネディ大統領暗殺事件後のアメリカの迷走と、米ソ間の核兵器保有競争、それによる諜報活動の活発化が本作の本流だとしている。
第二次世界大戦終結後、世界は東西に二分された。 冷戦と呼ばれる時代の幕開けである。
1962年10月16日。キューバにソビエト連邦(以下ソ連)の核ミサイルが配備されるという情報が米国大統領の元に届けられ、現実と化した核戦争勃発の恐怖が世界を震撼させた。必死の交渉の末、28日、ついにソ連はキューバからのミサイル撤去に同意した。 後にいわれる「キューバ危機」、人類未曾有の脅威は回避されたように思われた。だがそこには、ひとつの密約があった。西側に亡命した設計局局長ソコロフの、ソ連への返送である。
米政府はこれに合意し、ソコロフをソ連へ返還。 だがソコロフは「悪魔の兵器」の開発者だった。ソ連はソコロフを手に入れたことで兵器開発を再開。それが完成すれば、人類は本当の恐怖を目にすることになる──。 1964年8月。事態の重要性をようやく認識したCIAはソコロフの奪還を計画。ソ連の大要塞、グロズニィグラードの南に位置するソコロフ設計局へ隠密部隊"FOX"を送り込んだ。
SAS出身のゼロ少佐が率いるFOXは、戦闘特殊部隊と潜入諜報部隊の両面を兼ね備えた次世代特殊部隊である。遠隔からの無線バックアップにより、一人の兵士が現地に単独潜入を果たし、唯一人で任務を遂行するという構想に基づいていた。 同年8月24日、グラズニィグラード密林の上空。高度3万フィートを飛行する一機のガンシップから、一人の男が舞い降りる。男のコードネームは"ネイキッド・スネーク"。
隠密部隊FOXと、人類の運命を賭けた任務が遂行されようとしている──。
カムフラージュ フェイスペイントと迷彩服の柄を周囲の環境に合わせることで「カムフラージュ率」と呼ばれる数値が変化する。高い数値を維持すれば近距離でも敵兵に発見されづらくなるが、環境にそぐわない服装や発砲、走ることなどでカムフラージュ率は低下する。 また、前作までは特定の床のみ反応していたのだが、本作から敵兵が足音に敏感に反応するようになった。 移動方法も、走り・歩きに加え、ストーキング(移動速度が遅いものの、足音がせず、カムフラージュ率が低下しない忍び歩き)が追加された。
アクション 前作『メタルギアソリッド2』に比べ使い勝手がよくなっている。ローリング(飛び込み前転)は、段差や障害物を飛び越えたり、階段や坂など移動速度の遅くなる場所を素早く移動できるようになった。 ホールドアップはCQCなどにより敵兵が意識があるまま倒れた状態でも行うことができるようになり、別の敵兵に見つかったり、マップを切り替えない限り、伏せたままになる。この状態では威嚇射撃をすることでアイテムが奪える。
CQC 本作から新たにCQC(Close Quarters Combat、近接格闘)と呼ばれる攻撃手段が導入された。近現代に確立された軍隊格闘術のような技を中心とし、ナイフおよび徒手を使った格闘で相手を拘束し、そこからの投げ技や絞め技、殺害などに連携させることができる。また、敵を盾にして他の敵と銃撃戦を行ったり、ナイフを突きつけて尋問することで情報を得るなど、幅広いゲームプレイを行うことが可能となった。 ゲーム中、CQCは無音で実行可能で、敵を地面に叩きつける技などを行っても、間近にいる敵兵に気取られることはない。
サバイバルビュアー 本作の舞台は、森林・山岳地帯などの自然環境下での行動の割合が高くなっており、傷の応急処置や、野生動物を食料として捕獲する「キャプチャー」、雨などの気候の変化、ヒルや毒虫への対処、ブービートラップなど、自然の中での作戦遂行を表現する描写が盛り込まれている。 負傷の治療や捕獲した動物を食料にするといった作業は、新システム「サバイバルビュアー」で行う。
ここからは時系列順に沿って、作中に登場した単語を1つずつ拾っていく。
vol.1 メタルギアソリッド3 スネークイーター
2004年12月6日に発売されたPS2専用ソフトで、PS2の歴代ソフト売上ランキングにおいて、国内で24位の81.9万本以上、世界では19位となる400万本以上の売上数を達成している人気タイトルである。主人公の3Dモデルは4800ポリゴンであり、これは同じくPS2専用ソフトとして発売された前作よりも1000ポリゴン増加している。
Polygon(ポリゴン)「多角形」を意味する英単語なのだが、3DCGグラフィックスにおいても同様の意味を持ち、3点以上の頂点を結んでできた多角形データのことを指す。これは曲面を構成する最小単位であり、このようなポリゴンの集まりによって立体的な曲面を表現できる。
ポリゴン数を増やせば増やすほど、曲面を滑らかに見せることができるようになるが、その分データ量も増えるため、無限に増やせるというわけではない。コンピューターゲームにおいては、本体機器の性能に合わせてポリゴン数が設定されている。
物語のテーマは「SCENE(時代)」。前作、前々作のテーマである「GENE(遺伝子)」と「MEME(文化的遺伝子)」に対する価値観や善悪が時代によって変化することを示す。
監督の小島秀夫は発売前のインタビューで、太平洋戦争での原爆投下や東西冷戦、ケネディ大統領暗殺事件後のアメリカの迷走と、米ソ間の核兵器保有競争、それによる諜報活動の活発化が本作の本流だとしている。
あらすじ
第二次世界大戦終結後、世界は東西に二分された。
冷戦と呼ばれる時代の幕開けである。
1962年10月16日。キューバにソビエト連邦(以下ソ連)の核ミサイルが配備されるという情報が米国大統領の元に届けられ、現実と化した核戦争勃発の恐怖が世界を震撼させた。必死の交渉の末、28日、ついにソ連はキューバからのミサイル撤去に同意した。
後にいわれる「キューバ危機」、人類未曾有の脅威は回避されたように思われた。だがそこには、ひとつの密約があった。西側に亡命した設計局局長ソコロフの、ソ連への返送である。
米政府はこれに合意し、ソコロフをソ連へ返還。
だがソコロフは「悪魔の兵器」の開発者だった。ソ連はソコロフを手に入れたことで兵器開発を再開。それが完成すれば、人類は本当の恐怖を目にすることになる──。
1964年8月。事態の重要性をようやく認識したCIAはソコロフの奪還を計画。ソ連の大要塞、グロズニィグラードの南に位置するソコロフ設計局へ隠密部隊"FOX"を送り込んだ。
SAS出身のゼロ少佐が率いるFOXは、戦闘特殊部隊と潜入諜報部隊の両面を兼ね備えた次世代特殊部隊である。遠隔からの無線バックアップにより、一人の兵士が現地に単独潜入を果たし、唯一人で任務を遂行するという構想に基づいていた。
同年8月24日、グラズニィグラード密林の上空。高度3万フィートを飛行する一機のガンシップから、一人の男が舞い降りる。男のコードネームは"ネイキッド・スネーク"。
隠密部隊FOXと、人類の運命を賭けた任務が遂行されようとしている──。
ゲームシステム
カムフラージュ
フェイスペイントと迷彩服の柄を周囲の環境に合わせることで「カムフラージュ率」と呼ばれる数値が変化する。高い数値を維持すれば近距離でも敵兵に発見されづらくなるが、環境にそぐわない服装や発砲、走ることなどでカムフラージュ率は低下する。
また、前作までは特定の床のみ反応していたのだが、本作から敵兵が足音に敏感に反応するようになった。
移動方法も、走り・歩きに加え、ストーキング(移動速度が遅いものの、足音がせず、カムフラージュ率が低下しない忍び歩き)が追加された。
アクション
前作『メタルギアソリッド2』に比べ使い勝手がよくなっている。ローリング(飛び込み前転)は、段差や障害物を飛び越えたり、階段や坂など移動速度の遅くなる場所を素早く移動できるようになった。
ホールドアップはCQCなどにより敵兵が意識があるまま倒れた状態でも行うことができるようになり、別の敵兵に見つかったり、マップを切り替えない限り、伏せたままになる。この状態では威嚇射撃をすることでアイテムが奪える。
CQC
本作から新たにCQC(Close Quarters Combat、近接格闘)と呼ばれる攻撃手段が導入された。近現代に確立された軍隊格闘術のような技を中心とし、ナイフおよび徒手を使った格闘で相手を拘束し、そこからの投げ技や絞め技、殺害などに連携させることができる。また、敵を盾にして他の敵と銃撃戦を行ったり、ナイフを突きつけて尋問することで情報を得るなど、幅広いゲームプレイを行うことが可能となった。
ゲーム中、CQCは無音で実行可能で、敵を地面に叩きつける技などを行っても、間近にいる敵兵に気取られることはない。
サバイバルビュアー
本作の舞台は、森林・山岳地帯などの自然環境下での行動の割合が高くなっており、傷の応急処置や、野生動物を食料として捕獲する「キャプチャー」、雨などの気候の変化、ヒルや毒虫への対処、ブービートラップなど、自然の中での作戦遂行を表現する描写が盛り込まれている。
負傷の治療や捕獲した動物を食料にするといった作業は、新システム「サバイバルビュアー」で行う。