このタイトルについての情報を何回かに分けて投稿します。
(海外サイトへのリンクもいくつか紹介しますが、私の場合ブラウザの拡張機能を使ってページ翻訳をして見ています。Google翻訳が怪しい場合はDeepL翻訳、場合によっては英辞郎 on the WEBで単語の意味を調べることもあります。)
まずは以下の海外のサイトのフォーラムを見て頂ければと思います。ネットでの情報は虚実ごちゃまぜでありますが、このスレッドにはエキスパートが集い、皆の投稿がほぼ主題に沿っていてノイズの少ない良いスレッドになっています。ただし、かなり長いスレッドなので、英語ではなく自動翻訳で読んでもかなり時間がかかりました。
Radio interference - Futaba FASST only
https://www.flyinggiants.com/forums/showthread.php?s=ff81faf397a23922148b6fe4684e26a6&t=233244
「私たちのフィールドではフタバFASST無線機のみに影響を及ぼす電波干渉に悩まされてきました。フタバFHSS無線機は問題なく飛んでいますし、スペクトラム/JR、ハイテック、そしてHK無線機も同様に問題ありません。明らかに、これらの無線機はすべて同じFHSS技術を使っています。
...
干渉はランダムであり、フィールドの特定のエリア、着陸アプローチ時の低高度(50フィート以下)にある2本の滑走路のうちの1本だけに影響します。」
2.4GHzはその波長の短さから電波伝搬が従来の27MHz、40MHz、72MHzとは異なります。変調方式もAM、FMからスペクトラム拡散となり妨害波には強くなっています。またデータ伝送にはデジタル技術、ソフトウェア技術が用いられています。したがいまして上記のようなことは以下のリンク先をみれば起こり得ることと思います。
Detecting radio interference of RC aircraft
https://www.rcgroups.com/forums/showthread.php?4042315-Detecting-radio-interference-of-RC-aircraft
「妨害電波をどうやって探知するかについては、何度も話してきました。私の仕事のひとつは、まさにそれを行うことでした。産業用無線通信業界で働いていた私は、時には2000フィートもの高さの鉄塔の上で、3万ドルのテスト機器を使ってスペクトラム分析などをしていました。ですから、この問題に関しては実務経験があります。
...
私のフィールドでは、干渉は2.37GHz近辺だったと思います。つまり、2.4GHz帯にかなり近い。4Gには2.3ギガヘルツと2.5ギガヘルツの帯域もありますし、他の帯域もあります。」
2.4GHz帯ドローン無線運用の落とし穴
https://youtu.be/xRu3kP8awvQ?si=9eeBgli-Fqrlh8Ov
「アウトバンド妨害の例 2.4GHz帯ISM周波数帯の外部である2.59GHzに妨害波を混入した例です。
妨害波を受けている最中でも操縦用のFHSS波はコントローラーから送信されていますがドローン側では受信困難に陥っていると想像されます。」
Problems for Futaba FASST owners
https://www.rcmodelreviews.com/futabafasstfoobar.shtml
「6EX、7C、TM7 FASSTモジュールにプログラムされたGUID(各トランスミッターを一意に識別するマジックナンバー)は、ゼロ値で出荷されたか、ユーザーがゼロにすることができてしまうようです。フタバは問題があることを認めていますが、その対処方法は国によって大きく異なります。ヨーロッパでは、フタバの代理店が6EX、7C、TM7の全ユニットに適用される一般リコールを出すという大胆かつ賞賛に値する措置を取りました。一度ベースに戻されたユニットは、新しい回路基板か新しいソフトウェアがインストールされています。しかし、アメリカでは、(代理店の) ホビコはヨーロッパに追随することを拒否し..」
■2.4GHzラジコン電波
2.4GHzラジコン電波についてはCQ出版社 RFワールドNo.16に特設記事があります。
「2.4GHz帯ディジタル方式が登場し,双方向データ通信によって用途が広がる!
ホビー&産業用ラジコンの無線技術,法規制と電波伝搬」
https://www.rf-world.jp/bn/RFW16/samples/p092-093.pdf
FUTABAが採用している周波数ホッピング方式、JRが採用している直接拡散方式、2.4GHzの電波伝搬の解説が書かれています。
またRFワールドNo.37の特設記事では
「..周波数ホッピング方式のラジコン無線機は混信に強く、理論上は500台の同時運用が可能と言われてます。」と書かれていました。
https://www.rf-world.jp/bn/RFW37/samples/p068-069.pdf
ホッピングの滞留時間についての情報がネット記事にありました。
ラジコンプロポも2.4GHz帯活用、利用拡大で総務省の委員会が報告書案
https://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/01/22/18193.html
1)FH方式では、ホッピングの滞留時間が50ms以下であること、2)その他の方式では、運用開始の初期において、キャリアセンスを用いること──のいずれかに合致するものであることとしている。その他の技術的条件は、2.4GHz帯の小電力データ通信システムと同一とする。
ホッピングの滞留時間については、ラジコン飛行機は半径500m程度の範囲を時速90km(秒速25m)程度で飛行する可能性があり、干渉による通信データの欠落があっても操作の遅延を概ね100ms以下にとどめる必要があるというのが根拠だ。通常の小電力データ通信システムでは0.4秒以下とされているのに対して、ラジコンではホッピング滞留時間を短く規定することで遅延の可能性を軽減する。また、キャリアセンスとは、周辺でのチャンネルの利用状況を検出し、空きチャンネルを使用する方式のことだ。
周波数ホッピングしている電波をモニタしようとすると3桁万円の測定器が必要になります。
10年以上前のちょい古い動画ですが、現代のデジタル技術が使用された2.4GH帯の電波のモニタには周波数と時系列での変化を観測する必要があるのがわかります。
テクトロニクスのリアルタイム・スペクトラム・アナライザのご紹介
https://youtu.be/9Ge8kUY1Wi0?si=htfd3j0vHt_WUxBh
周波数ホッピングと電子レンジの雑音電波との干渉の確認をしています
Tektronix RSA6100AでNintendo DSとPlayStation3と電子レンジとの振る舞いを見た!
https://youtu.be/HFZMBMnsjFY?si=ZM_Q6J9FPwBFinCG