Flight CoachのWebサイトのHW Setupのページ
https://www.flightcoach.org/hardwarenew/
の既製キットを提供する FlightCoach ベンダーの項目のところにある
PROTON CONTROL SYSTEMS, INC.
PRECISION AERO PRODUCTS
VLV INTERNATIONAL
の3つのユニットのフタを開けて確認する機会がありました。
このトピック以下に続けて投稿します。
Flight CoachのWebサイトのHW Setupのページ
https://www.flightcoach.org/hardwarenew/
の既製キットを提供する FlightCoach ベンダーの項目のところにある
PROTON CONTROL SYSTEMS, INC.
PRECISION AERO PRODUCTS
VLV INTERNATIONAL
の3つのユニットのフタを開けて確認する機会がありました。
このトピック以下に続けて投稿します。
■PROTON CONTROL SYSTEMS, INC.
PathFinderの情報に関しては既にmoonさんが投稿されていますのでそちらを参考にするのが良いと思います。
「ebayからのPathFinder 名称のフライトコーチ」
https://zawazawa.jp/flightcoach/topic/22
私はebayから2022年の3月に購入しました。
フライトロガー、PathFinder
https://www.ebay.com/itm/165147365288
当時から US $80.00 でしたが1ドル120円の頃でしたので。
箱から出したのが2024年の2月でSpecificationの項目にには"Input voltage : 5V" とあり5Vのレギュレーターが付属していましたがレギュレータのInputが6-12Vでは使いにくいので
moonさんの投稿を参考に電源はBAT端子から取るように変更しました。
Firmware Version は V4.0.6 でした。
手持ちの一番小さいリポが250mAhのものでした両面テープでユニットに張り付けセロテープで巻いて、これをフルサイズのヒコーキのバッテリー押さえのバンドでバッテリーと一緒に巻いて使ってもらいました。
1枚のみの説明書のInstlationの項目に使う前にミッションプランナーでキャリブレーションせよとありましたので
以下の記事を参考にキャリブレーションを行いました。
「ラジコン技術2021年8月号「特集 飛行航跡を3次元で可視化できる 『フライトコーチ』 徹底解説」
キャリブレーションは問題なく行えました。
ちなみにフライトコーチのwebサイトの OmniBus F4 V3 のページではI2Cラインへのプルアップ抵抗の追加が記載されています。
https://www.flightcoach.org/omnibus-f4-v3/
一方STM32は入出力ピンにマイコン内部のプルアップ設定ができます。
https://www.stmcu.jp/wp/wp-content/uploads/files/presentation-ja/STM32WB/13_STM32WB-System-General-purpose-IO-interface-(GPIO)_J.pdf
またardupilotのコードを確認しますとOmniBus F4ではI2Cラインにマイコン内蔵プルアップ抵抗の設定がされています。
https://github.com/ArduPilot/ardupilot/blob/master/libraries/AP_HAL_ChibiOS/hwdef/omnibusf4pro/hwdef.dat
ですがマイコン内部プルアップ抵抗は通常二桁kΩのため
https://www.st.com/resource/ja/application_note/an4899-stm32-microcontroller-gpio-hardware-settings-and-lowpower-consumption-stmicroelectronics.pdf
I2Cラインにつながる負荷容量が大きくCR時定数が大きいと波形がなまり高速での通信ができなくなります。
そこでI2Cラインの波形をオシロスコープで確認してみました。負荷はGPSモジュールだけですし、この波形であれば問題無いでしょう。
SCLライン
SDAライン
■Precision Black Box
2023年5月にオーストラリアの以下のショップから購入しました。
Precision Aero Products Online F3A Shop
https://precisionaeroproducts.com.au/shop
Precision Black Box (Flight Coach) Turn Key
https://precisionaeroproducts.com.au/shop/product/781-precision-black-box-flight-coach-turn-key
Descriptionの所に "The product comes pre-configured ready to use."とありますがミッションプランナーで飛行データの解析を行いますと以下のフェイルが表示されました。
Test: Compass = FAIL - Large change in mag_field (74.71%)
Max mag field length (612.00) > recommended (550.00)
Firmware Version は V4.3.5 でした。
地磁気センサーのキャリブレーションが最適になっていないようですが使えています。
当時の価格は以下ですが
Precision Black Box (Flight Coach) Turn Key AUD440.91 1 AUD440.91
Shipping method : AUD18.00
Total : AUD469.01
受け取り時に関税を取られました。
2022年の春先からの円安でちょい高めの買い物になってしまいました。
豪ドル/円
付属のマニュアルには "2S Lipo RX(500mAh or less)pack to power system." とありましたがwebサイトでは "2S-8S LiPo (6-36V DC)" となっていましたので問い合わせをし以下の回答を頂いています。
The flight controller is a Matek H743 Slim. It has been set to run off a battery supply of 6-36V as per their specifications. The flight control can also be configured to run off a 5V supply. Their website can explain the changes required for this. Basically changing a solder bridge on the flight control and connecting the supply to a different pin.
"Matek H743 Slim" これですね。
https://www.mateksys.com/?portfolio=h743-slim
GNSS antenna moduleの情報はこちらにありました。
https://www.u-blox.com/en/product/sam-m10q-module
データーシートのダウンロードもできます。
止めネジは3mmで鈍い艶でしたのでの重量を計ってみました。
4セルリポのヒコーキに載せるのでバランス端子からのケーブルを作りました。
より線での端子へのハンダ付けはハンダが染み込み柔軟性が失われ断線しやすくなります。なのでメスコネクタを購入し圧着端子を使用しています。ちなみに揺動のある配線での圧着端子へのハンダ付けは一般的に禁手です。
ユニットから出ているケーブルのオス端子が異様に太いです。JRやFUTABの純正ケーブルをここへ挿すと板バネ機構が拡がり純正端子へ挿したときは接触不良になりそうです。JRとFUTABAでもピンの太さが異なるため混在は良くないと言われています。
■VLV FlightCoach Module
2023年末に知人がモーリスホビーから購入しました。
https://morris-hobby.securesite.jp/97_2170.html
ホビーネットでも取り扱っています。
https://www.hobbynet-jp.com/?pid=176916744
日本のショップにも本家のサイトにも初期設定についての記述がありませんでしたので
https://www.vlvinternational.com.au/product/vlv-flightcoach-module/337?cp=true&sa=false&sbp=false&q=false&category_id=29
直接問い合わせ行い以下の回答を頂いています。
VLV flight coach unit is pre calibrated, it’s a plug and play unit. With latest module, even have the auto arming. When model speed over 5m/s, FC will start record. When model speed back to 0m/s and continue for more than 30 seconds, record stoped, will start a new file when speed more than 5m/s again. This will automatically record every flight even without power off it.
VLVもオーストラリアのショップですね。Precision Black Boxと同様な警告が出ていますが使えています。
Test: Compass = FAIL - WARN: Large compass offset params (X:305.20, Y:28.22, Z:-60.78)
WARN: Large compass offset in MAG data (X:305.00, Y:28.00, Z:-60.00)
Large change in mag_field (2771.55%)
Min mag field length (28.79) < recommended (120.00)
Max mag field length (826.79) > recommended (550.00)
Firmware Version は V4.4.0-dev でした。
持ち主が中を開けても良いと言ってくれましたので開けてみました。
GPSモジュールはこれですね。
https://store.beitian.com/products/beitian-compass-qmc5883l-amp2-6-pix4-pixhawk-gnss-gps-glonass-dual-flight-control-gps-module-bn-880q?_pos=1&_sid=d5648d48e&_ss=r&variant=44696118100255
3Dプリンタで作製されたケースでしょうか。ネジ穴が2か所ダメになっていました、ねじをよく見るとダメなねじ穴に入っているネジにはゴム系の接着剤と思われるものが付いていました。
防振ゴムも付いた製品ですのでエンジン機への搭載も考えられていると思います。振動のある環境ではねじは緩みます。組みバラシには注意が必要です。