仏道の『阿頼耶識システム』

唯識三十頌 その⑤ / 7

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法介 2024/05/16 (木) 08:50:14

「モノのあり様」を〝人間の客観〟という視点で展開していきますと、科学が発展し様々な便利なモノが沢山造られていきます。医学も進歩します。それによって多くの人達が病から救われます。

しかし、そういった客観的視点で物事を展開していっても幸福な人生に辿り着くとは限りません。

なぜなら人の人生は主観で出来ているからです。

我々昭和の人間は、「いい大学を出れば一流企業に入れて安定した将来が約束される」と教えられてきました。そしてそれが幸せな人生をつかむ一番確実な道筋だと信じて生きて来ました。しかし、「社会的に成功する事」と「幸せな人生を手に入れる事」って果たしてイコールで結ばれるものなのでしょうか。

社会的に成功している人達って裕福な暮らしをされていて、傍から見ると羨ましく思えますが、そんな恵まれた環境にある人達が必ずしも幸せな日々をおくっているとは限りません。

客観的には羨ましい存在に見えていても、当の本人にとっては苦しみの人生だったりする事はよくあります。またその逆で、生活は苦しくてもいつも家族皆が仲良しで、いつも楽しそうに暮らしている人達も沢山おられます。私なんかはまさに後者の方です。

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