仏道の『阿頼耶識システム』

唯識三十頌 その⑤ / 12

14 コメント
views
0 フォロー
12
法介 2024/05/16 (木) 08:54:36

人間は「主観と客観」で物事を認識し、対象の姿(色相)に定義付けをして概念化することで分別し識別することで様々なモノや出来事を整理して記憶に留めていきます。そういった一連の認識システムが仏教では「五蘊」として解き明かされております。

モノには姿形がありそれを相(色相)と言います。そしてそのモノの定義を人の心が決めていきます。その〝相〟は人の客観で認識される姿(現量)で此縁性縁起によって形成された〝相〟です。

そしてモノの定義は、そのモノを人の心がどういうふうに受け止めているかといった〝性〟にあたり(比量)こちらは相依性縁起によって定義付けされます。

人間によるこの「主観(性)と客観(相)」による認識によって我々は対象のモノを「実体」として認識します。

 客観=相
 主観=性
 実体=体

通報 ...