仏道の『阿頼耶識システム』

唯識三十頌 その⑤ / 1

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法介 2024/05/16 (木) 08:43:47

スマホを例にとって考えてみますと、かくかくしかじかの機能を備えた物体をスマホと言います。

言葉で定義付けされた物体が「スマホ」です。言葉による定義がなければそれはただのモノ(物体)でしかありません。ですから言葉の概念がない赤ちゃんにはただのモノ(物体)としてしか認識されません。

実体は概念によって造り出されます。

この言葉に依る定義が蓄えられていく処が阿頼耶識という記憶の蔵です。その蔵に収まっている「定義」を深層意識である末那識の自我意識が拾い上げ、それを概念として表層の意識である第六意識に手渡します。本来無分別で存在している対象の見られる側のモノ(物体)を眼識が現量で認識します。それを第六意識が言葉の概念で分別(識別)して、そのモノをスマホとして認識します(比量)。

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