初期大乗仏教経典に『十地経』というのがありまして、後に『華厳経』に「十地品」として組み込まれ伝承されております。
内容は、菩薩の修行位階が十段階に分け説かれており、龍樹はこの『十地経』を註釈して『十住毘婆沙論』を著したりもしております。
その『十地経』に伝わる経句で、
「三界に属するもの、おおよそ(この一切)は、ただ心のみである。」(DBhS 49.10)
とありまして菩薩が覚る境地として「三界唯心」の一文が示されております。
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