仏道の『阿頼耶識システム』

体の仏と用の仏 (Talk板パート24の続き) / 1

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法介 2023/11/27 (月) 06:26:17

三種の不思議解脱の最後の真性の解脱を説明する前に『諸法実相抄』の

されば釈迦・多宝の二仏と云うも用の仏なり、妙法蓮華経こそ本仏にては御座候へ、経に云く「如来秘密神通之力」是なり、如来秘密は体の三身にして本仏なり、神通之力は用の三身にして迹仏ぞかし、凡夫は体の三身にして本仏ぞかし、仏は用の三身にして迹仏なり

凡夫は体の三身にして本仏ぞかし、仏は用の三身にして迹仏なり」の一節は、前文の「されば釈迦・多宝の二仏と云うも用の仏なり、妙法蓮華経こそ本仏にては御座候へ」を受けたもので、「妙法蓮華経」こそ体の三身であり、本仏であると仰せです。

ではその「妙法蓮華経」の三身とは何かと言いますと、

 曼荼羅御本尊  ---応身---仮諦
 法華経     ---報身---空諦
 南無妙法蓮華経 ---法身---中諦

となります。

これは次に示す三因仏性でもあります。

 曼荼羅御本尊  ---縁因仏性
 法華経     ---了因仏性
 南無妙法蓮華経 ---正因仏性

本来は阿頼耶識に眠っているこの三つの仏性を日蓮大聖人が仏と仏縁を持たない末法の衆生でも阿頼耶識から拾い上げれるように三つの修行の〝因〟として凡夫が認識出来る「色界」に相・性・体として顕して下さったのです。

凡夫の世界(色界)は相・性・体で成り立っている世界ですので。

<凡夫の世界観(仮観)の真理(仮諦)>
 相(仮)=色即是空
 性(空)=空即是色
 体(中)=色即是空 空即是色

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