仏道の『阿頼耶識システム』

唯識三十頌 その② / 7

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法介 2023/11/03 (金) 07:11:18

「五性各別」の中の菩薩種姓は、大乗の修行により大菩提を得て大涅槃を証して成仏する者なのですがこれは有余涅槃となります。不定種姓は、小乗の修行から大乗の修行に転向(廻心向大)して成仏する者。無性有情は、修行により人天の果を得ることもあるが成仏はできない者である。

声聞種姓・独覚種姓・菩薩種姓にはそれぞれの証果をもたらす無漏種子があり、不定種姓には声聞・独覚・菩薩のいずれかの無漏種子があるが、無性有情には無漏種子がないとされる。これによれば、成仏できるのは大乗も菩薩の無漏種子を持つ菩薩種姓と不定種姓のみであり、定性二乗と無性有情は成仏できないということになります。

徳一の考えは『法華経』は、この定性二乗と無性有情のような無漏種子がない者であっても成仏できると励まして仏果へと導くための方便として説かれた教えであるといったものでした。

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