法介
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2023/11/02 (木) 14:07:40
この阿羅漢にあっては末那識は識無辺で寂滅されます。
滅定は「滅尽定」のことでして、無所有処に入った修行者が無余涅槃として無色界の第四有頂天へ生まれ出ます。ですので滅尽定の境地に入った者にも末那識は寂滅しており存在し得ません。
ですから「阿羅漢と滅定には末那識は無い」となりますが「出世道」とはなにを指しての言葉なのか、ここの解釈がこの『唯識三十頌』の中で最も難解なところとなります。
実は先に紹介しました「二乗の有余・無余の二つの涅槃の相」がこの「出世道」と深く関わってきます。
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