法介
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2023/09/15 (金) 08:11:23
第二時説法では空を深く理解していく訳ですが第一時説法の声聞の境涯は、『般若心経』が何を説いているのか理解に至りません。
こんな感じです。(禅宗の勉強会)
般若経、禅宗はまじめに取り扱っていない(1:11:37)
全部、無だ、空だ、と書いてあって(1:12:10)
空で無だと(1:12:14)
何にもない、何にもない(1:12:17)
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空を「モノのあり様」を説いたものだと思い込んでしまっているのが声聞です。
『般若心経』には「認識のあり方」が説かれていると縁覚は気づきます。
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モノのあり様=「色即是空」
認識のあり方=「空即是色」
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モノのあり様を表現する言葉が「から・からっぽ・無・無い」といった形容詞です。認識のあり方は「空と見る・空にする・無にする」といった動詞になります。
「認識のあり方」は、例えば坂道があったとします。坂道自体は「モノのあり様」なので此縁性縁起で形成された坂道です。しかし坂の上に住んでる人達にとっては「下り坂」です。逆に坂の下に住んでいる人達にとってはその坂道は「登り坂」です。それを見る人の認識の違いによって同じ坂道であっても「下り坂」と「登り坂」といった真逆の存在として認識されます。これを相依性縁起と言います。
詳しくはこちらで紹介しております。
法介の『ゆゆしき世界』 「空」の理論
https://zawazawa.jp/yuyusiki/topic/5?page=2
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