オンラインゲーム型の高機能 宇宙シミュレーターソフトに Space Engine があります。最新バージョンは、グラフィック機能に STEAM や GOG を使った有料版です。でも、この高機能が たったの2570円で使えるというのは、安いものです。
https://spaceengine.org/
ただ、STEAM などの高機能版は、求められるスペックが高いです。
ところが、少し前のバージョンが、単体ソフトウェアとして、無料で!使えることを知りました。
https://spaceengine.org/download/spaceengine/
無料版では、星座線が表示できない、明るさに HDR が使えないので、太陽など明るい星が視野にあると背景の恒星が見られないなど機能が少ないですが、それでも低スペックのPCでも便利に使えそうです。
このトピでは、Space Engine の使い方などを扱いたいと思います。
【Space Engine 基本操作1】
※太陽系の天体が見えている状態で
表示操作
・Oボタンで天体の公転軌道のON/OFF
1.天体検索
・F2(星系ブラウザ)で、今近くにある恒星系の恒星と惑星が表示
表示された天体をダブルクリックで、その星の近くへ移動する
・F3(検索)で、天体の名前を入力し、[GoTo]をクリックでその星の近くへ移動する
星系ブラウザを表示
2.マウスでの操作
・左ドラッグで、天体の周囲を見られる
・右ドラッグで、天体の周回する
・左右ボタンを押しながらマウスを前後させると、天体までの距離を変えられる
・Cボタンで、選択した天体を画面中央にする
・Gボタンで、選択した天体の近くへ移動する。Gを2回押すと早く移動する
【Space Engine 基本操作2】
※太陽系の天体が見えている状態で
表示操作
・^ボタンで天体の天体のラベル表示の切り替え
2.時間操作
・L:速くする
・K:遅くする
・J:逆転
・¥:リアルタイム(x1)
日時を指定するには、日時表示エリアをクリックし、直接入力する。
ただし、Space Engine は あくまでゲームソフトなので、
天体の位置を正しくシミュレートするワケではない。
(例えば、1910年のハレー彗星の地球接近、など)
【Space Engine 基本操作2】
4.フライト操作
・W(↑):前進
・S(↓):後退
・A(←):左へ
・D(→):右へ
太陽系内でのフライトは移動が実感できませんが、
天体の表面に着陸したり、星雲や星団の接近すると速度が速くなるので、おもしろいです。
Space Engine Free を使って宇宙空間に飛び出ると、いろんな気づきが得られます。例えば、星雲や星団の宇宙空間での距離感(配置)など。
オリオンの三つ星のζ星アルニタク近くにある「燃える木星雲」と「馬頭星雲(の背景の散光星雲)」は、近くにあるかと思いきや、燃える木星雲の方が近くにあって、別の星雲であることが分ります。
もっとも、Space Engine での天体の距離は怪しげなモノが多いので、データとして使うには確認が必要ですが。
この図では、アルニタクの距離が全く違っています。wikipediaでは700光年です。
Space Engine Free を使った、オリオン大星雲付近の様子。距離は Space Engine から。
M43が別の星雲に割り当てられています。星雲の見た目では、本体部分の一部なのですが。
ランニングマン星雲のデータは登録されていないのですが、オリオン大星雲の一部で、少し向こうとされています。