シャンてぇあ「では、単刀直入に言わせて頂きます。メガゴルダック殿...ワタクシたちと手を組みませんか?」
シャンてぇあ「生贄を埋めた褒美として、過去の罪を帳消しにしてもらう──生き残る方法はこれしかありません...!」
シャンてぇあの芝居の掛かった口調は、徐々に焦りの色を帯びてゆく。
シャンてぇあ「ああ...凍結されると考えただけでも──身の毛がよだつ...!」
シャンてぇあ「あんみつ卿に勝てる者など、存在しないのだから──!」
すでに頬から汗をダラダラと垂れながし、顔面は月のこどく蒼白になっていた。
シャンてぇあ「すでに木偶の坊、萩原、水ピラ、柿崎、シータとは協定を結んでありますッ!」
スラスラと連ねられた名前を聞いて、スティーブは目眩のするような思いを覚えた。
裏社会におけるS級の賞金首──その情報を知るだけでも莫大な金額を要するレベルの異能力者である。
もっとも、目の前にいる師匠もまた、その類の人間であるが...
シャンてぇあ「そこに、あなたが加われば万全だ! さあ──」
そうして差し出された右手を──メガゴルダックは、平手打ちで払い除けた。
シャンてぇあ「──!?」
メガゴルダック「気持ち悪いんだよ、お前たちは。特にその顔が」
シャンてぇあ「なっ──」
メガゴルダックは平然とした態度を崩さずに、吐き捨てるように言い放つ。
シャンてぇあはしばらく、面食らった表情をしていたが──
シャンてぇあ「フフフ、フフフフ...!」
顔を朱に染めて怒りに震えながら、口角だけ上げて笑い出した。
シャンてぇあ「あなたはもっと...賢い男だと思っていた...! フフフフ、まあ、まあいいでしょうよろしい...今日のところは、宣戦布告だけ受け取っておきます。ただし──」
シャンてぇあはアクティブの背中に飛び乗った。
シャンてぇあ「次会ったときが──貴様の最期だ!!」
すると瞬間、雷が落ちたかような爆発が発生して──
スティーブ「...ッ!」
気づけば、天井に地上へと通じる大穴が穿たれて、シャンてぇあとアクティブは姿を消していた。