やあ、そんな所で何をしているのかな?
そろそろおうちに帰らないと親御さんが心配するよ、お嬢さん
(ゴテゴテとした派手な篭手を両手につけた中年男性が歩いてくる)
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やあ、そんな所で何をしているのかな?
そろそろおうちに帰らないと親御さんが心配するよ、お嬢さん
(ゴテゴテとした派手な篭手を両手につけた中年男性が歩いてくる)
(まずい!逃げろ!)
ホップステップが親指姫へ向けて瞬きでサインし、親指姫はホップステップの元へ駆けて行った
彼女は妖精のような見た目をしてるくせに空を飛ぶことも滑空することもできない
そんなに驚かなくてもいいじゃないか
(地面が歩く歩道のように流動し、その上に乗って親指姫を追いかける)
「チッ、私としたことが……!」
≪射撃行動開始、座標指定、弾道計算中……≫
かなり小さな銃口のついた細長いアームが羊の胴体から出現する。
「早くしろ!」
≪準備完了。牽制射撃-オオカミ少年≫
???の足元にビームが放たれる。地面に着弾した直後に、かなり威力の高そうな爆発音が発生する。
うおっと、凄い高威力、でも単発の攻撃なら私には効かないよ
(???にダメージはほとんど見られないが地面の流動は止まったため、走って親指姫を追いかけ出す)
「これでお前のスピードが一瞬でも落ちたのなら十二分の成果だ」
羊は、刃のついたアームを繰り出しながら???目掛けて突進した
うぐぅ!?
(警棒を取り出し刃の軌道を逸らすが突進は避けきれず、直撃し吹き飛んでしまう)
姫は……無事か
よし、これで心置きなく壊せるな……とその前に
ここら辺に私達連合の仲間がいると聞いたのだが何か心当たりはないか?
………そいつらなら博物館の中にいる
まあ今頃はみんな死体になっているだろうけど
そうか
ああ、それと……
≪榴弾-バロメッツ、装填≫
お前は博物館の所属かな、「学会」について何か知ってることはないかね?
ああ、確かに私は『博物館』所属のリチャード・オブ・シュルーズベリーだ居酒屋 』で登録されているはずだ
『連合』のデータベースには『
『学会』について、何か知っていることと言われてもね、私は昔『学会』にいたからたいていのことは知ってるよ
まあ数十年前の、がつくけどね
構わない
≪榴弾-バロメッツ、待機状態に移行≫
学会の会長……カークフライアーズはどこにいるんだ
会長か
彼は自由人だからね
確実にここにいる、って場所はないな
いる可能性が高い場所なら、彼はネクロマンサーだから世界中の墳墓とかかな
ふむ
あとは……まあいいか、感謝する
(携帯電話のついたアームが出てきて、通信係へ電話をかける)
あーもしもし、こちらホップステップ、博物館に潜入していたメンバーだがどうやらやられてしまったらしい。次の指令を頼む
『え、マジですか……?なら博物館内部の現在の状況を確認して下さると嬉しいです、ハイ』
了解した(電話を切る)
ああ、あともう一つ
≪榴弾-バロメッツ、戦闘態勢再開。≫
私はそこの建物に用があるのだが、お前はどうする?
そうだな、スグに逃げて援軍を要請するかな
博物館の中にいるメンバーに戦闘に特化しているものはいないからね
じゃあ私はお前を迅速に縄で縛り上げなければならないな
≪発射式スタンガン-アンドロイドは電気羊の夢を見るか?、スタンバイ≫
おお、怖い
なら、さっさと逃げ出させてもらいますよ
(リチャードの体が三羽のワタリガラスに変化して空を飛んで逃げようとする)
「ならばやむなし」
≪榴弾-バロメッツ、発射≫
榴弾が、真ん中を飛ぶ鳥に向けて放たれる
それじゃあダメだよ
烏を撃ち落とすならちゃんと鳥撃ち銃を持ってこないと
(榴弾が炸裂する直前に静止し、そのまま空中で動かなくなる)
チッ、逃すしかないか(情報部に電話を掛ける)
もしもし、こちらホップステップ……敵に見つかった。増援を求む。
『すまないがそれは出来ない。暇な人員は『博物館』の本拠地で戦闘中の防衛隊員によって召喚されてしまった。どうか現地の戦力でどうにかしてくれ』