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【SS】ざわざわ演劇隊 / 7

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あんみつ 2018/08/13 (月) 21:59:20

その日の正午     ロロナ、わい、アロフレは早速、敵の最前線基地ザーザワへ、たったの三人で白昼堂々と進軍した。

当時、基地の高台にいた見張りは、早撃ちで有名なアクティブである。アクティブは望遠鏡を覗き、目を疑った。

アクティブ「えぇ!?...三人、それも子供?」

武器を持っていれば、敵の斥候なのかなと予想はつくし、足枷でも引きずっていれば、子供たちが投降しに来たのかな、と考えられる。(彼の場合、どちらにせよ射殺するが)
しかし、あの子供たちの格好はいわゆる普段着で、戦意もまったく感じられない。

アクティブ「取りあえず   

早撃ちのアクティブとは、即断即決であることからつけられた渾名であったが、この時は珍しく考えてしまい、その結果、若くして死ぬこととなる。
アクティブが狙撃銃を手に取ったその瞬間    三人は眩い光を発し   変身したのだ。

アクティブ「なっ!?」

彼らは一瞬にして、中世のような甲冑に身を包んだ戦士に化け     否、これの“演技″を始めたのだ。

ロロナ「共産主義の為にぃぃぃぃ!」

わい「仲間が居れば怖くねぇ!うおおおお!」

アロフレ「私だって、戦えるんだから!」

三人は、各々が考えた設定を“熱演″し始める。
人間とは思えぬスピードで突進すると、まるで漫画のように、基地の外壁をバゴーンと破壊した。

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