そのころ、某スレ某所では
チャンピオンあんみつ「フハハハハハハハハハハハハハハハ!」
荒野で高笑いを続ける一人のあんみつ、彼の姿はブーメランパンツにチャンピオンベルトだけという、変態の言葉が実に似合う格好だった。辺りに人間の形をした肉の塊が2つある事と、笑いながら肉塊に殴り続けている事を除けば、の話だが。
暗殺者あんみつ「おい、もうそいつ死んでるぞ。そろそろ止めたらどうだ?」
突如何も無い空間から一人のあんみつが出現した。その姿はじっくりと目を凝らさなければ見えなく、また目を凝らしていてもふとした拍子に消えてしまいそうな薄い輪郭をしており、目立ちたがりのあんみつにしては異常といってもよかった。
チャンピオンあんみつ「おお、そうか。噂と違って余りにも歯応えが無かったもんだからな。まあ許せ」
暗殺者あんみつ「ほう、流石はチャンピオンの俺だ。あのバショウ、雷霆、ぴてを同時に相手取って完膚なきまでに叩きのめしてそれで弱いと言えるなんて俺には到底無理な話さ」
そう言って暗殺者あんみつは三つの肉塊―――バショウ、雷霆、ぴての死体を近くの大きな岩へと投げ捨てた。するとその岩がスルスルと動き出し、ゲル状の液体へと変化した。よく見るとそれは巨大なあんみつの顔をしており何とも気持ち悪いものだった。
スライムあんみつ「バショウ・ウマイ・ライテイ・ピテ・クサイ・マズイ」
暗殺者あんみつ「文句を言うな、スライムの俺。お前は無限の可能性を持つ俺なんだ。少しでも多くの力を取り込んでもらわないといけないんだよ」
スライムあんみつ「コイツラ・ナゼ・ウンコ・アジ・スル・?」
暗殺者あんみつ「いや、流石にそれは知らないが……まあ文句を言わずに食うんだ」
ちなみに、この間にも突然出現した無数のドリランド軍団に襲われているが、その全てをチャンピオンあんみつが相手している。いくらオリジナルのドリランドに及ばないとはいえドリランドはドリランド、その力は計り知れないはずだがそんな事お構い無しにちぎっては投げていくチャンピオン、まさに無双である。
暗殺者あんみつ「さて、劣化ドリランドを片付けらたら奴等を探さねばな」
スライムあんみつ「ヤツラ・ダレ・?」
暗殺者あんみつ「ああ、奴等とは通称大災害、最悪のクソコテのことだよ。
スライムあんみつは話が途中で飽きたのか、既にチャンピオンと一緒にドリランド狩りに向かっていった。暗殺者あんみつは呆れたのか、大きな溜息をつき、そして闇夜へと消えていった。