雑貨屋はなんとかして魔人に追い付こうとするが、魔人の方が身体能力は高く、結局、距離を詰めることはできなかった。
とうとうアポかどがいる地点に魔人が到達しようとした瞬間、唐突にそこ一帯が光に包まれる。
次の瞬間、天に届くほど巨大な光の柱が弾けるようにして現れた。
雑貨屋「は?」
光の柱は現れたことで、森一帯に眩いばかりの光と激しい衝撃が突き抜けていく。それに対して、雑貨屋は目を塞いで、ただ踏ん張ることしかできなかった。
やがて、時間が経つと、光の柱は霧散するように消滅していった。
光の柱が消えた跡には、森に穴を開けるように広い更地が広がっていた。
アポかどは、更地の中心に聖剣を片手に立ち尽くしていた。
~雑貨屋の回想・終了~
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