雑貨屋は退室すると、書院へと向かった
その場に座り10分、ようやく魔王の暴慢に対する胸中の鬱積をまとめる
そして、切るようにして筆を下ろした
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雑貨屋「我々について、さまざまな噂が上方において流布され、魔王様は御不審とのこと。なんとも仕方のないことです。我々は遠国に居住し、そのうえクソコテ。少しも苦はないので、御心配などなさらないでください」
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雑貨屋「我々に上洛しろと申されますが、3月に引っ越したばかり。さらに雪国ですので、10月から3月の間は何もできません」
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雑貨屋「我々に反逆心など無ければ、誓紙に書いてでも差し出せとのことですが、そんなものは意味ありません。要は心です」
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雑貨屋「さらに、我々が武器を集め、聖剣を手に入れたことを痛罵なさいますが、これはまた迷惑。あなた達は、カードやフィギュアといった物を御所持になるもの。私のようなひねくれたオタクは、弓、槍といった戦道具をコレクションするのです」
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