ドリランド
turiikuze459
2016/12/24 (土) 22:42:18
午後7時、あたりは完全に真っ暗になり、山頂は煌々と輝くイルミネーションに彩られる。
すると、それを目当てに数台のクルマがやってきた。
乗っているのはどの車も浮かれた悪魔のカップルどもだ。
奴らの目的はもちろんただ一つ、デートという名のキモい馴れ合いをしながら夜景、イルミネーションを楽しむことだ。
茂みに約3時間も隠れてチャンスを伺っていたドリランド、3時間という長い間、寒さに耐えて潜み続けたドリランドのイライラは頂点に達していた。
しかし、ドリランドは思った。
「いや、待てよ?ここは人目につかない山頂だ。そこでイチャイチャするのは善良な国民の目には写らない。確かに気持ち悪い馴れ合いをしてウザいことに変わりはないが、人目につくところでわざわざ馴れ合いしてる悪魔どもよりは幾分かマシだな」
と。
しかし、そんなことは関係ない。同じ悪魔であることに変わりはないのだから。
ドリランドはやはり排除することに決めた。
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