雑火屋
Colt_M1877
2016/06/13 (月) 19:32:59
こう言われれば返答はただ一つだ。
「ああ、いいぜ。一緒に戦ってやるよ」
この男と協力する。
「ありがとう。話が速くて助かるよ。
……僕は君とまともな関係は築けないだろうけど、許してくれ」
というと、のらの手から水の糸が四本出て来て、俺の四肢を縛った。
「な……!?」
動けない。何故こんなことになった。
彼の言葉は全て嘘だったのだろうか。
「いやいや、嘘じゃないよ。君を殺す気なんて無いさ。なに、ちょっと痛むだけさ。許してくれ」
と言うと、のら──ノライフルは、更に糸をキツく締めた。
ちょっとどころじゃない。全身を何か気持ち悪いものに蝕まれるような痛み。これが「死」というものなのか。
「離せ、離せ─────ッ!」
俺の身体が俺の身体じゃなくなっていく感覚。さながら他人に動かされているような──────
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