人々の平穏を脅かすように姿を現した異形の存在、フリークス。
彼らは突如現れては暴れ回り人々を殺戮した。
通常兵器が通じず、人に化ける能力を持つフリークス達に人々はただ怯えることしかできなかった。
しかし、フリークスが突如現れたのと同じように、ある存在“仮面を付けたライダー達”もまた唐突に誕生しようとしていた。
彼らは善か、悪か、それとも……。
↓登場したいコテはここでレス
http://zawazawa.jp/xyz/topic/3616
登場コテ
ハイセ、雑貨屋、アポかど、アロフレ、にゃおたん、オノノ、みょんみょん、ロロナ、メガゴル、名無し、泡杉、萩原、わい
あらすじ、それっぽく書いたけど、後半の善か悪かの下りとかマジ適当だから気にしないでほしい。
【プロローグ】
~某研究所~
そこは田舎の片隅に秘設された、とある研究を進めるための研究所。
研究員A「N049の経過観察はどうかね?」
モニターが複数搭載された部屋の中で、モニターに移る映像の監視役であろう男性に、中年ほどの男性が話しかけた。
研究員B「順調です。床に敷き詰められたソウルニウム板に対して著しく嫌がる反応を見せていています。板に接しているだけで、あれほど強靭だったN049がこの一ヶ月で目に見えて衰弱していってるのがわかりますよ」
研究員Bはそう言うと、タブレットを手にとって起動し、ある映像を早送りにして再生した。そこには人型の異形の生物が狭い真っ白な部屋でもがき苦しむ光景が映っていた。
研究員A「ほう……」
研究員B「ソウルニウムの実用化に至るまでそう遠くはないかと」
研究員A「いいことだ。この結果は必ず活かされる。兵器開発が進めば、フリークスとの戦いも今より格段と楽になるだろう」
研究員B「ええ、そうですね」
ジリリリリリリリリリリリリ
二人「「!」」
二人の会話は突如、けたたましく鳴り響いた警報音によって遮られる。
研究員A「警報とは、一体何事かね……」
彼の疑問に答えるように研究所全フロアに向けたものであろうアナウンスが放送される。
アナウンス『緊急事態発生ぇ!研究所が!フリークスの集団に!襲撃されたぁ!』
研究員B「なんだってぇ!!?」
アナウンス『研究所の研究員は各自直ちに持てるだけの研究結果を持って避難し、うああああああああ△¥○□%……』
研究員A「なっ……なんということだ……」
あまりにもの唐突な事態に絶句する研究員A。
支援
研究員Aより一足早く正気に戻った研究員Bは必死に自分を落ち着かせると、次にするべき行動を頭の中で整理する。
研究員B「と、とりあえず、言われた通りに重要な資料だけでも……」
ドゴーンッ
しかし、研究員Bの出鼻を挫くように二人がいる部屋の壁が大きな破砕音をたてて粉砕される。その衝撃によって、研究員Bは吹き飛ばされ粉砕された壁の向かい側へと叩きつけられる。
研究員B「ぐっ」
研究員A「ひ、ひぃっっ……!」
果たして、瓦礫を乗り越えるようにして粉煙の向こうから現れたのは異形の怪人であった。
怪人「……イヒヒ。ミィヅゲダ!」
怪人は無邪気に顔を歪めて邪悪な笑みを浮かべる。その表情から窺わせるのは嗜虐心であった。
研究員A「……くっ、君だけでも逃げるんだ!うおああああああああああ」
怪人「ンン?」
研究員Aは覚悟を決めると、全力で怪人の腹部にぶつかるようにタックルをしかけた。しかし、怪人はそれに対してびくとも動かない。予め結果を予測していた研究員Aは迷わずそのまま怪人の腰に腕を回し組み付きそのまま駄目で元々と怪人を押し倒すべく踏ん張る。
研究員A「行けえええ!はやくしろおおおおおおおおおおおお」
研究員Aの叫びはもはや悲鳴に近かった。
研究員B「す、すいません。すいませ~ん。すいませぇ~~ん!うわぁぁぁああああ……」
研究員Aが自分の代わりに犠牲となってくれた安堵と上司を置いていくことへの罪悪感によって頭がない交ぜになりながらも、研究員Bはドアを乱暴に開けて廊下に出ると全力で駆けていった。
怪人「アリャリャ。イッビギニゲヂャッダ」
研究員A「くそっ……くそっ……こんなところでぇ!うおおおおおおおおおお」
怪人「ウルザイ」
研究員A「ブルルォプァッ」
怪人がただほんの少し強く肘を振り下ろすだけで、研究員Aの脊髄は粉々に粉砕し、ほとんどの内蔵が破裂した。
当然ながら、このような状態で研究員Aの生存などありえるはずもなく、このときのショックによって呆気なく即死である。
辺りに研究員Aの鮮血が広がる。
研究員B「くそっ……くそっ……」
情けなく上司を置き去りにして逃げざるを得なかった研究員Bは悔しさのあまり泣きそうになりながら廊下を駆けていた。
しかし、何かを思いだしたのか急にその走りを止めて。
研究員「……そうだ。あれがある。ベルトだ。まだ試作段階だが、あの力さえあればあのフリークスも……」
研究所の出口に向かっていた研究員Bの足は自然とある物が保管されている部屋へと向かっていた。
運よく怪人達と鉢合わせることもなく、研究員Bは目的の部屋へと到達した。
そこにはあるものを厳重に保管するための金庫の扉がそこにはあった。部屋にはいると、研究員Bは即座に暗証番号を入力と手形と網膜パターンをスキャンを行い、扉のロックを解除した。
研究員B「いや、しかし……」
だが、金庫内に足を踏み入れると、そこには特殊な形状をしたベルトが複数置かれていた。
研究員Bはそれらを全て持ち出すべく近付こうとした。だが、ある懸念が彼の頭に浮かび、それが彼の足のを踏み留まらせた。
研究員B「……やはり、これは、駄目だ。何せ、フリークスの力を人為的に扱うというもの。とても人の手に負える代物ではない。それに、適合率がおよそ30%を下回れば、人体が拒絶反応の負荷に耐えきれない……。だが……頼みの綱はもうこれしか……」
こうして思案している間にも施設内は着々と制圧されていってる、そのことを理解してるからこそ、彼はより焦燥と躊躇を激しくしていた。
そんなときだった。彼の思考を中断するかのように、頭の中にある声が流れてきた。
???【力を欲しがっているな、お前?俺をこの薄暗い所から出せ。代わりに力をやる】
研究員B「なっ……!その声は『F003』か!?」
???【お前らは確かにそのような記号で俺を呼ぶ】
研究員B「くっ!ベルトに封印したフリークスに思考能力は存在しないはず!それになんだ、この頭に直接流れてくるような声は!?くそっ、想定外だ!!」
???【クックックッ。それは俺がフリークスの中でも特別だからだ】
研究員B「ファンタズムの力は我々の予測を遥かに上回るというのか」
???【のんびりと考えるのは良いが、もう……すぐそこだぞ?】
ドーンッ
研究員B「!」
怪人「ヤッバリ、ゴゴニイダ。イヒヒ」
そこにいたのは、先程研究員B達を襲撃した怪人であった。扉を蹴り潰して部屋に入ってきたのだ
怪人に付着した返り血であろう赤黒い斑点模様を見て、研究員Aの死を悟る研究員B。一気に頭の中が絶望に包まれる。
???【こいつはピッグフリークスか】
研究員B「くそっ。くそくそくそ。終わりなのか!?」
???【まぁ、落ち着け。俺を使え。そうすれば、このような雑魚など、一蹴できる】
怪人「アア!イマ、ダレガ、オデノゴドヲ ザゴ ッデイッダナァ」
研究員B「お前のことなど、信用出来るものか!他のベルトを使う!その方がまだ希望はある!」
???【いいのか?俺以外のベルトの力では、余程ベルトとの相性がよくないと並のフリークス以上の力を引き出すのは難しいぞ?ましてや、お前は研究職。こもりきりのお前の運動能力は一般人以下だ。構造で理解できる、ベルトは変身者の元々の力を強化するものだ。悪いことは言わない。俺を使え。お前も薄々わかっているはずだ。俺を使った方が生存率が増すことなど】
研究員B「くぅっ!くそ!どうにでもなれ!」
ガチャンッ
研究員BはF003が宿っているのであろうベルトを掴みとると、腰に装着した。
???【くっくっくっ。少し言葉で揺らされるだけで俺を受け入れるほど憔悴していたんだな】
研究員B「うるさい!」
怪人「オデノゴド、ザゴッデイイヤガッダ!イライラズルゥ!オマエ!イマガラゴロズゥ!」
研究員B「お前みたいなやつに殺されてたまるものかぁ!殺戮を当たり前のように行う人類の敵であるお前は、お前達は、俺が、殺す!」
「変、身!!!」
【プロローグ 完】
やっとプロローグ終わった……
………
んおっ
きも
ライダー(笑)