雑貨屋の姫君「さっきから聞こえてんぞ!誰だてめぇは!」
おっと、小声で仲間と話していたのだが聞こえていたのか。まことに素晴らしい地獄耳だ、尊敬するよ。
雑貨屋の姫君「あ゛ぁ!?」
どれどれ、下っ端の下っ端の下っ端ぐらいだろうが少し腕慣らしと行こうか。これ以上またしたら彼が村人になにをするかわかったもんじゃないしな。トウッ!!!
アズマオウ「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ!悪を倒せと、俺を呼ぶ!聞け!悪人ども!!俺は正義の戦士!アズマオウ!!」
雑貨屋の姫君「そうかい、
うおぉ、奴の右手から炎が出てきて纏わりついてくる。むちゃくちゃ熱いな。そういやアイツ鶏右手に持ってたよな。やっぱりアイツ馬鹿じゃねぇか。
雑貨屋の姫君「ふん、俺の
うわ、アイツ真正のバカかよ。確かに死ぬほど熱いというか呼吸困難で死にそうだけどこんな馬鹿に殺されるのは嫌だなぁ…………あ、意識がとん、でい、きそ――――
バタリ
雑貨屋の姫君「
教科書通りの三段笑いをする雑貨屋の姫君、それもそうだ。なぜならアズマオウと言えば我らがネスツの幹部すらも殺しているようなやつを下っ端の下っ端の下っ端の下っ端の下っ端の自分が殺せたのだから昇進間違いなしだろう。彼の脳内では酒地肉林の夢を描いているに違いない。
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