残りカス
camel_cricket
2016/08/09 (火) 03:04:37
「俺も入るか」
軽く銃の整備(先輩に教わった)をしてからドアを開ける。ちゃんとベレッタを構えながらな。目の前にはニューヨークの様な
街並みが広がっていた。但しゴーストタウン。
「うんうん、君はここで生活しても大丈夫そうであり〼な」
頭上から声がした。上を見上げると壁にナイフが刺さっておりその上に女性が一人立っていた。
「誰だッ!」
俺は瞬時に壁からある程度離れ銃口を彼女に向けた。彼女はそれに臆せず優雅に地面に降り立ちナイフを引き抜いた。
「私はこの街の案内人の様な事をしている元連続猟奇殺人鬼の鬱モナーであり〼。お見知りおきを」
華麗に一礼する鬱モナー。だが俺は内心ガクブルだ。先ほどの発言、案内人、よく見ると血に濡れた錆びた鋸が壁に立てか
けられている、赤色に染まった麻袋が幾つかそこらに散らばっている。これはもう何があったかは分かるだろう。臆病でよ
かった。
「さて、君が良ければ私はこの街を案内しますがどうし〼か?」
通報 ...