「異世界………人?」
「おお、言い忘れて負ったな。ダンジョンの管理人は今現在お主も含めて10人おるんじゃがのう。さっきお主を1084番ダ
ンジョンの管理人といったじゃろう?それ以前の番号のダンジョンの管理人はの、全員死んだのじゃよ。」
「なんでだ?」
「簡単じゃ。魔王と勇者が手を組みダンジョンを亡ぼしに来た。それによって管理人がいないダンジョンは全て滅び管理人
がいるダンジョンも最近滅びた。で、ダンジョンの管理人が異世界人の理由だがの、この世界の文明はお主たち地球でいう
中世ヨーロッパレベルで非常に遅れているのだよ。が、この世界の歴史は地球の歴史より非常に古い。なぜここまで文明が
停滞してしまっているのか?それはの、この世界の神のせいなのじゃよ」
テンプレ乙
「この世界の神は10人いる。と言っても異世界人なのじゃがなあ。その異世界人は単独で世界を渡り歩けるほど文明が発達
しておるらしくての。この世界を実験場にしているらしい。人体実験を主としたな。だが真なる神としてはこの現状は望ま
しくない。かといってこの世界の真なる神は偽の神に殺されてしまっている。他の世界に神が直接力を行使するには色々と
準備が必要。そしてその準備がこのダンジョンじゃ。」
「なんでダンジョンが準備なんだ?」
「神が他の世界に干渉するには非常に多くの生命エネルギーが必要なのだよ。それを維持費として徴収しているのがダン
ジョンじゃ。」
「なるほど、こちらの世界の人間に管理人をやらせるわけにもいかないからわざわざ異世界人が管理人としてこの世界に呼
び出されるわけか。めんどくさいな。」
「ちなみになんで勇者と魔王が手を組んだんだ?」
「それは偽の神が神託とかをしたらしくてな。魔族の崇める神『アルテラ』と人族が崇める神『グリシュ』まぁ同一人物なのじゃがそいつらが手を組んでダンジョンを亡ぼせとか言うたらしくてもうお手上げじゃったのだよ。」
へぇ、すげぇな。宗教は恐ろしいや。俺は無宗教だから関係ないけど。