坊や、と言われればじろりと視線を向けた。が怒るでもなくフンと鼻を鳴らしてつまみを頬張る。
「……別に、わかってて来てるならとやかく言うことじゃないがな。
あと残念ながら俺は常連じゃあない。あんたと同じ旅人だしここへも来たばかりだ。
こういう空気に多少慣れてるってだけのな。」
エスターの笑みとは対象的に皮肉めいた笑みで口角を上げてみせた。
そうしてこめかみを指でコツ、コツ、と叩きそれは記憶を辿るような仕草
「…ここいらで良さそうなのは雪割ってとこだろうな、……冒険者に向いてるかどうか、は知らねぇが
少なくとも、右も左も分からない奴が身を置いてある程度安全は保証されると見るね」
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